さらに、「Amazon Prime Video」はバラエティ番組にも注力。2023年からは、『復活!風雲!たけし城(仮題)』を全世界独占配信する。イベントの最後には、ビートたけしがサプライズで登場する場面もあった。
同作品は、1986年から1989年にかけて放送され、社会現象を巻き起こしたアトラクション系バラエティ番組『風雲!たけし城』の復活版。『Takeshi’s Castle』といった番組名でアメリカをはじめ、イギリス、アジアや南米など、150以上の国と地域で放送された、日本発の伝説的番組が21世紀によみがえることになった。
また、今年4月22日からは、10人のアマチュアベイカーがお菓子やパン作りの腕を競い合う、クッキング・リアリティ番組『ベイクオフ・ジャパン』を配信。人気オリジナル番組の『ザ・マスクド・シンガー』と『バチェロレッテ・ジャパン』のシーズン2も、今夏に配信予定となっている。ほかの新作についても、今後数週間から数カ月の間に続々と発表する予定とした。
スポーツのライブ配信に注力
「Amazon Prime Video」は2021年における調査結果で、有料サブスクリプションベースの動画配信サービスとして、日本では最多の利用者を誇るまでに成長。今後の一段の成長に向けて、価格・利便性・品揃えを三本柱に設定するとした。
さらなるサービス拡充も予定するなか、成長ドライバーと目するのがスポーツのライブ配信だと児玉は説明する。
「スポーツを観戦したいお客さまのニーズは、世界中でも非常に高く、すでにアメリカやイギリス、ドイツ、フランス、イタリア、オーストラリア、インドなどでライブスポーツ配信が導入され、プライム会員なら追加料金なしでご覧いただけます。日本でもアニメやテレビ番組、映画を見る方々とは違ったお客さまの層が存在しています」と、潜在ニーズの高さを口にした。
日本でも昨年末に『Prime Video Presents Live Boxing』と題して、スポーツのライブ配信開始はすでに発表済み。第1弾として、4月9日に日本の村田諒太とカザフスタンのゲンナジー・ゴロフキンによるWBA・IBF世界ミドル級タイトル統一戦を独占ライブ配信する。
今回のイベントでは、第2弾の配信も発表。日本の井上尚弥とフィリピンのノニト・ドネアが激突する、WBA・IBF・WBC世界バンタム級タイトル統一戦を、6月7日に独占ライブ配信するとした。
配信発表後には井上尚弥も登場。2019年11月の対戦では判定勝利を挙げた相手との再戦に向け、「前回が判定だったので、今回は13ラウンド目という感覚。続きという感じなので、それがどう左右するのか楽しみ」と語った。
プロボクサーの井上尚弥
本国アメリカでは2006年にスタートした「Amazon Prime Video」。日本でも2015年9月に上陸して以降、豊富なラインナップや話題のオリジナル作品で注目を集め続けている。今後もその勢いは、止まりそうになさそうだ。