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2022.04.02 10:00

アンデルセン童話とディズニー名作の関係は? 国際子どもの本の日|4月2日 

duncan1890/Getty Images

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デンマークの童話作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの生まれた日にちなんで、1967年に制定された記念日です。アンデルセンといえば「人魚姫」「みにくいアヒルの子」「裸の王様」など数多くの有名な童話を残しています。
 
晩年には国際的な名声も得たアンデルセンですが、寝ている間に死んでいると勘違いされて埋葬されることを恐れて、眠る際には枕元に「死んでいません」とメモを残していたという逸話があるほどの心配性だったとか。
 
国内での興行収入250億円を超えたディズニー映画「アナと雪の女王」の原案になったと言われる「雪の女王」もアンデルセンの作品です。
 
オリジナルの主人公は、仲良しの少女と少年。悪い「雪の女王」に連れ去られた少年を救い出すため、少女は大冒険へと旅立ちます。そしてついに凍りついてしまった少年と再会を果たし、その時流した少女の涙が凍っていた少年の心を溶かすというのが大まかな筋書きです。
 
一方、同物語からインスピレーションを受けたディズニーの物語では、雪の女王は悪役ではなく少女の姉で、自らの力に苦しんでいます。そして姉である雪の女王の涙で溶けて戻るのは妹のアナ。なんと王子様が悪役です。
 
ディズニー作品「リトル・マーメイド」の原作が「人魚姫」だというのは有名かもしれません。「人魚姫」のラストでは、主人公は想いを遂げられずに泡となって消えていきます。ディズニー映画では独自の解釈が加わり主人公アリエルは王子様と結ばれるというハッピーエンドでした。心配性のアンデルセンですら予測していない、驚きの解釈だったのではないでしょうか。
 
そんな彼の出生地、デンマークのオーデンセには、2021年、「ハンス・クリスチャン・アンデルセンの家 博物館」がオープンしました。この施設の設計を手がけたのは新国立競技場「杜のスタジアム」を設計した建築家の隈研吾氏。9000㎡の敷地には庭園もあり、アンデルセンの物語に入り込んでいくような体験型博物館に仕上がっているそうです。
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文=tannely(タネリー)

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