自爆ドローン:米国はウクライナに100機の「戦術的無人航空機システム」を供与すると発表した。複数のメディアは、この無人機システムが爆発物を搭載して機体もろとも標的に突っ込んで自爆する「スイッチブレード・ドローン」だと報じている。この無人機はKamikaze Drone(神風ドローン)とも呼ばれている。
地対空ミサイル:米国から提供される武器には、肩掛け式の地対空ミサイル「スティンガー」800基や2000万発以上の弾薬が含まれている。ドイツも500基のスティンガーミサイルを送ったが、これはEU(欧州連合)が戦争中の国に殺傷兵器を提供した初めての事例となる5億ドルの兵器購入の一環だ。
対戦車ミサイル:米国はこれまで2600基の肩撃ち式の対戦車ミサイル「ジャベリン」をウクライナに送ったが、追加で2000基を供与する。他の同盟国からも、少なくとも1万5000基以上の対戦車ミサイルが供与されており、そこにはスウェーデンからのものと、英国からの4000基が含まれている。
防弾チョッキ:米国はヘルメットと防弾チョッキをそれぞれ2万5000個供与しており、日本もヘルメットなどの非殺傷性の装備をウクライナに提供した。
武器及び弾薬:チェコは4万個の武器を供与し、カナダは機関銃やライフル、監視装置を供与した。オーストラリアはミサイルや弾薬を含む5000万ドル相当の装備を提供している。
米国を含む同盟国は、ウクライナへの戦闘機の供与をまだ実現していない。戦闘機は当初、EUの5億ドルの軍事支援に含まれていたが、ウクライナが戦闘機を操縦する準備ができたと述べた直後に、EUは戦闘機の供与を取りやめた。
ポーランドは3月8日、同国が保有する旧ソ連時代の戦闘機「ミグ29」をドイツの米空軍基地に配備し、米国の管理下に置く用意があると表明したが、米国はこの申し出を拒否し、ロシアから侵略行為とみなされる可能性があり、これらの機体の能力に疑問があると述べた。
英国は18日、ポーランドにミサイル防衛システム「スカイセーバー」を配備し100人の兵士を派遣すると発表した。米国はNATO諸国に1万5000人の部隊を移動または再配置している。バイデン大統領は一貫して、米軍をウクライナに配備しないと述べており、NATOのストルテンベルグ事務総長は16日、ウクライナへの直接的な軍事介入を否定した。