マネー

2022.03.08 13:00

【3月第1週資金調達まとめ】前臨床ステージの創薬を行うモジュラス、23億4000万円調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、3月1週目の“注目のトピック”として選ばれた6件の資金調達について紹介する。

モジュラス


調達額:23億4000万円
調達先:グリーンコインベスト / SBIインベストメント / Heights Capital Management / 東京大学協創プラットフォーム開発 / ジャフコグループ / 慶應イノベーション・イニシアティブ / ファストトラックイニシアティブ
備考:シリーズC

前臨床ステージの技術ベースの創薬を行うスタートアップ。

同社はバイオロジーについての知見や計算科学を含む最新鋭の創薬プラットフォーム、グローバルなネットワーク型研究体制の統合を通して、独自の低分子創薬ポートフォリオと様々な研究開発提携を推進している。

2022年3月には、グリーンコインベストやSBIインベストメント、Heights Capital Management、東京大学協創プラットフォーム開発、ジャフコ グループ、慶應イノベーション・イニシアティブ、ファストトラックイニシアティブを引受先としたシリーズCラウンドにおける第三者割当増資を実施し、総額23億4000万円の資金調達を果たした。

この調達を通し、最先端の計算科学技術に基づく創薬プラットフォームを駆使したネットワーク型研究開発を更に加速していく方針だ。

サイアス


調達額:21億3000万円
調達先:Eight Roads Ventures Japan / F-Prime Capital Partners / D3
備考:シリーズB

ヒトiPS細胞からT細胞を再生し、がんや感染症に対する再生免疫細胞療法の製剤を提供するスタートアップ。

同社の技術は京都大学iPS細胞研究所の金子新准教授を中心に開発された。

T細胞は、白血球の成分の一つで、腫瘍や外部から侵入したウイルスが感染した細胞などを攻撃する。

そして、腫瘍やウイルス感染細胞は細胞表面上に腫瘍やウイルスに特異的なタンパク質の一部を発現しており、T細胞はその抗原を認識する。

またT細胞は認識する抗原を記憶しており、再び侵入してきた場合や再発の場合に腫瘍やウイルスを排除することが可能だ。

2022年2月には、シリーズBラウンドにおいて、Eight Roads Ventures Japan、F-Prime Capital Partners、D3 LLCを引受先とする総額21億3000万円の第三者割当増資を実施。

今回の資金調達により、研究開発体制の大幅な拡充を図り、次世代の免疫細胞療法の開発を加速すると同時に、新規出資企業の協力の下、本格的な米国展開の準備を開始する。
次ページ > 月謝制サブスク店舗のための会員管理・予約・決済システム

文=STARTUP DB

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事