ベースフード
調達額:20億円
調達先:シニフィアン / みずほキャピタル
備考:シニフィアンとみずほキャピタルはTHE FUNDを通じて出資 / 金融機関からの借り入れを含む
完全栄養食品「BASE FOOD」を提供するスタートアップ。
「BASE FOOD」は、1食で1日に必要な栄養素の1/3がとれる完全栄養食だ。全粒粉や大豆、チアシードなど厳選した10種類以上の原材料を使用し、独自の配合と製法により栄養バランスとおいしさを実現。たんぱく質や食物繊維、26種類のビタミン・ミネラルなど1日に必要な33種類の栄養素を1食でとることができる。
「BASE BREAD」、「BASE PASTA」、「BASE Cookies」の3種類を販売しており、2021年11月末時点で累計販売食数は1500万食を突破し、2022年2月現在で月間購入者数は10万人を突破している。
2022年2月には、シニフィアンとみずほキャピタルが共同で運営する「THE FUND」を引受先とする第三者割当増資により10億円の資金調達と、金融機関から10億円の融資により、総額20億円の資金調達を実施した。
今回調達した資金は、既存商品のアップデートや新商品開発、人材採用に充当する方針で、日本における完全栄養食ブランドのパイオニアとして、事業展開を加速させていく。
ノベルクリスタルテクノロジー
調達額:11億2000万円
調達先: AGC / JX金属 / タムラ製作所 / トレックス・セミコンダクター / 佐鳥電機 / 安川電機 / 安藤・間
酸化ガリウムのエピウエハの開発、製造、販売を行うスタートアップ。
同社はタムラ製作所からカーブアウトした、情報通信研究機構(NICT)の技術移転ベンチャー。
同社が開発を進めるβ型酸化ガリウムは近年パワーデバイス用材料としての有用性が発見され、注目を集めている日本初の新しい半導体である。
現在は同素材の研究にとどまらず、β型酸化ガリウムを使用したダイオードやトランジスタの特性においても世界をリードする成果を報告している。
今後もタムラ製作所や情報通信研究機構(NICT)、東京農工大学を中心メンバーとする研究チームで開発成果を作り上げていく。
2022年2月には、タムラ製作所、安藤・間、AGC、JX金属、トレックス・セミコンダクター、安川電機、佐鳥電機をを引受先として総額11億2000万円の第三者割当増資を実施。
今回の増資資金は、2022年度に販売開始を予定しているショットキーバリアダイオードの製品化に向けて、100mm基板・エピタキシャルウエハの製造を補強するための設備投資に充当される予定だ。
KINS
調達額:9億5000万円
調達先:ジャフコグループ / エースタート / Abies Ventures
備考:シリーズB / 複数の金融機関からの融資を含む
菌に着目したヘルスケアサプリメント「KINS」を開発・販売するスタートアップ。
「KINS」はSNSでのOne to Oneコミュニケーションやサプリメントを通じて、菌を最適なバランスに保ち、“体が生きる”ライフスタイルを送るためにサポートするサービス。
「KINS」ブランドで展開する「KINS BOX」は菌をケアする定期購入コース。検査キットとサプリメントがセットになった同サービスとLINEによるサポートを受けることができる。
2020年10月には、ジャフコグループが運営するファンドを割当先とする第三者割当増資を実施し、3億円の資金調達を行った。
同社の経営方針である“KINS WHEEL”を高速で回転させていくために、今回調達した資金を活用していく。具体的には、より良い顧客体験を生み出すためのシステム構築やコンシェルジュ増員のための採用、新商品開発や検査機関の創設などに充てていく予定だ。
Crezit Holdings
調達額:6億5000万円
調達先:デライト・ベンチャーズ / Spiral Capital / 千葉道場ファンド
備考:プレシリーズA
与信プラットフォーム「Credit as a Service」を手掛けるスタートアップ。
「Credit as a Service」は、消費者信用事業(貸金・割賦販売など)に参入したいあらゆる企業に対して、金融サービス構築に必要なシステム基盤やオペレーションを提供するサービス。
与信サービスに必要な様々な要素をソフトウェアとして提供することで、利用企業の早期の消費者信用事業の立ち上げを可能にしている。
2022年2月には、デライト・ベンチャーズやSpiral Capital、千葉道場ファンドを引受先とした第三者割当増資を実施し、総額6億5000万円の資金調達を行なった。この調達を通し、採用・組織体制の強化、“CaaS”の開発に充てる方針だ。
エボラニ
調達額:3億4000万円
調達先:ネットスターズ(リード) / AMD1号ファンド / D4V
備考:他、個人投資家や銀行を含む / ネットスターズはJ-KISS型新株予約権により2億2000万円を出資し資本業務提携締結
開発不要のミニ・アプリ構築基盤「anybot」を提供するスタートアップ。
「anybot」はLINEやMessengerなどでアプリの代わりにCRM、EC、予約などの様々なビジネス活動や業務自動化のフルサポートを行なってくれるサービスである。
同サービスの特徴は多言語に対応しているため外部のAPIに柔軟に対応できる点である。また、CRM及びマーケティングオートメーションの機能を備えているためよりパーソナライズされた自動接客対応が可能だ。
今後はSNS上で予約、決済、アンケートなどの機能も追加していく予定だという。
2022年2月には、ネットスターズをリード投資家とし、AMD1号ファンド、D4Vそして個人投資家や銀行を含め、総額3億4000万円の資金調達を実施。ネットスターズとは資本業務提携を締結した。
本調達により、「anybot」のノーコード・ローコードのミニアプリの構築基盤をさらに促進させ、より“早く・安く・ストレスのない”ソリューションを顧客に届けることで、LINEミニアプリの普及および日本のDX化推進を目指す。