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2022.02.22 06:30

シンガポールのファッションEC「Zilingo」が2億ドル調達へ

「Zilingo」CEOのアンキティ・ボーズ / Getty Images

「Zilingo」CEOのアンキティ・ボーズ / Getty Images

シンガポールの政府系ファンド、テマセク・ホールディングスが支援するファッションテクノロジーのスタートアップ「Zilingo」は、関係者によると10億ドル以上の評価額で1億5000万ドルから2億ドル(約230億円)の資金調達を目指している模様だ。
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今回の調達ラウンドに関してはブルームバーグが最初に報じ、その後のフォーブスの取材で確認されたが、取引の詳細はまだ確定していない。Zilingoはゴールドマン・サックスと連携し、投資家の関心の度合いを探っている。

シンガポールを拠点とするZilingoは、2015年にCEOのアンキティ・ボーズ(Ankiti Bose)と、チーフ・テクノロジー・オフィサーのドルブ・カプール(Dhruv Kapoor)らが共同で設立したファッション系プロダクトのオンラインマーケットプレイスだ。

同社は、設立当初は東南アジアの消費者をターゲットにしていたが、時間をかけて世界の卸売バイヤーと販売者をつなぐB2Bのマーケットプレイスに進化した。
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Zilingoは、2019年のシリーズDでセコイア・キャピタルやテマセク、バーダ・プリンシパルなどから2億2600万ドルを調達して評価額を9億7000万ドルに引き上げ、ボーズとカプールの2人はフォーブスの「30アンダー30」のアジア版に選出されていた。

プレスリリースによるとZilingoは2019年6月、ニューヨークとロサンゼルスにオフィスを構えて米国での事業を開始し、「ファッションのサプライチェーンをデジタルで変革する」ために米国全体で1億ドルの投資を行った。

「ファッション業界は、搾取的で無駄が多く、率直に言って完全に壊れている。私たちは根っからのテクノロジー企業であり、ビジネスと世界を改善するテクノロジーの力を固く信じている」と、ボーズは述べている。

「当社のプラットフォームは、ビジネスの大小にかかわらず、公正で透明性があり、手頃な価格で迅速なサプライチェーンを利用できるよう、この業界での競争条件を整えていく」とボーズは付け加えた。

ボーズは2021年のブルームバーグTVの取材で、IPOを検討していると述べたが、その時期については明言しなかった。

今回の資金調達が成功すれば、Zilingoはここ1年ほどの間でユニコーンの地位を獲得したシンガポールのスタートアップの群れに加わることになる。シンガポールのユニコーンとしては、1月のシリーズD で7200万ドルを調達したAI人材サービス企業のDarwinboxや、昨年6月にソフトバンクの主導で3億6000万ドルを調達したオンライン自動車販売会社のCarroなどが挙げられる。

翻訳=上田裕資

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