唯一の問題は、観光予定に入れるものの取捨選択だ。その足掛かりとしてもらうため、ストックホルムですべきことを5つ紹介しよう。
1. ガムラスタンの中世の街並みを散策
ストックホルムの中心にあるガムラスタンは、小さな島につくられた魅力的な旧市街だ。島の幅は約800メートルしかないが、見どころやできることは多い。
狭い路地を散策し雰囲気を楽しむため、十分な時間を用意しておこう。中でも、モーテン・トローツィグ・グレン通り(Mårten Trotzigs Gränd)に足を運んでみてほしい。市内で最も狭い通りで、幅が約90センチしかない場所もある。
中心部のストールトルゲット広場の色鮮やかな軒並みは、写真撮影にはもってこいの場所だ。カフェ「ホクラドコッペン(Chokladkoppen)」でホットチョコレートを注文し、街並みを楽しもう。
2. 地下鉄アートを鑑賞
ストックホルム市内はほとんど徒歩で移動できるが、少なくとも一度は地下鉄を利用してみよう。同市の主な公共交通機関である地下鉄は、アートギャラリーも兼ねている。
行き交う人々の心を静めてくれるT・セントラーレン駅の青を基調とした構内や、クングストレードゴーデン駅に設置された像や色鮮やかな壁面装飾など、市内の大半の駅には芸術作品がある。
2017年には、シティバナン(通勤鉄道トンネル)の拡張工事が終わり、14人の芸術家の作品が新たに加わった。その中でも最も目を引く作品は、オーデンプラン駅の西側入り口にある「ライフライン(Life Line)」だ。作者の息子の胎児心拍数(CTG)モニターに表示された鼓動を模したLED照明の線が、400メートルにわたり設置されている。
3. ストックホルムの島々でくつろぐ
スウェーデンの森や数千の湖、長い海岸線はアウトドア派の旅行者に人気だ。ストックホルムのにぎやかな通りから離れ、短時間の船旅をするだけでも、素晴らしいアウトドア体験ができる。
数千もの多様な島々を最大限に楽しむには、数日かけて島を巡るべきだが、大半の人にとっては日帰りの旅が現実的だろう。ストックホルムからそう遠くないメヤ島(Möja)がおすすめだ。自転車やカヤックを借りるたり、散策路や、レストラン「ヴィクストロームス・フィスク(Wikström’s Fisk)」で絶品の魚料理が楽しめる。
時間が限られている場合、よりストックホルムに近くて、車でもアクセス可能なバクスホルムが人気だ。比較的開発が進んだ島で、かわいらしい旧市街の狭い路地を散策することができ、カフェや土産店も多い。夏には、ストックホルムを侵略から守るため建設された要塞跡まで定期船が運航している。