オランダのジャスト・イート・テイクアウェー傘下のグラブハブは、セブンイレブンとの提携によるサービスの「グラブハブ・グッズ」を米国全土に拡大し、3000以上の店舗からデリバリーを実施する。
グラブハブ・グッズは、マンハッタンのセブンイレブンでの試験運用で成功を収めた後、飲料やパーソナルケア製品などのアイテムの宅配を全米に拡大する。
グラブハブのグロース&ニューバーティカルズ部門の取締役のKyle Goingsは、「当社の顧客は、デリバリー対象のアイテムの選択肢が増えることを期待している。グラブハブ・グッズは当社のマーケットプレイスの自然な延長線上にあり、エコシステム全体にさらなる価値をもたらす」と述べた。
Goingsはさらに、グラブハブがセブンイレブンと数年前から協力関係にあったことや、業界のリーダーであるセブンイレブンとの提携が必然のことだったと説明した。「グラブハブ・グッズは、顧客がアプリ経由で簡単にコンビニエンスストアのアイテムを注文し、すぐに欲しいものを入手できるサービスだ」と彼は述べている。
パンデミックによって、デリバリー業界の競争は激化し、統合化の流れが進む中で、グラブハブは2020年6月にジャスト・イート・テイクアウェーに73億ドル(約8400億円)で買収されていた。
フードデリバリー業界では、その後もサービス拡大に向けた投資が増加しており、特にクイックコマースやQコマースと呼ばれる15分程度で食料品の配達を行うサービスの競争が高まっている。