同社の新CEOのマッカーシーは9日、物言う投資家から「リーダーシップの失敗」を非難されて退任する元CEOのジョン・フォーリーを招いた説明会をオンラインで開催した。しかし、チャット画面には元社員から「私は会社のグッズを売り払って生活費を賄っている!」といった怒りのコメントが殺到し、会議は打ち切られた。
CNBCが匿名の関係者の証言を引用して報じた。
コメント欄には、他にも会議の仕切りのまずさを非難する声や、「解雇された人をチャットに参加させたことで、ミーティングが混乱している」といった意見が寄せられたという。
ペロトンは、パンデミックの初期に売上を伸ばして株価を急騰させ、ピーク時の2021年1月の時価総額は約500億ドルに達していた。しかし、昨年の秋から収益が落ち込み株価も急落した結果、時価総額は120億ドル台に落ち込み、物言う投資家グループのBlackwells Capitalは、CEOの解雇と会社の身売りの検討を促した。
ペロトンは8日、フォーリーの退任と大規模なリストラをアナウンスした。さらに、解雇された従業員たちに、追加の補償として、同社のサブスクリプションサービスを12カ月間、無料で提供するとオファーした。
ペロトンの株価は8日の発表前に29.75ドルだったが、9日には38.77ドルまで上昇した。
ウォール街のアナリストは、グーグルやアマゾンなどの企業がペロトンの買収を検討する可能性を示唆している。しかし、ペロトンはアマゾンへの売却の可能性を報じたウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の記事が、「噂と憶測によるもの」だと否定していた。
意外なことに、同社の元CEOのフォーリーは会社を離れず、エグゼクティブ・チェアマンに就任した。