ビリオネアのチャン・ビョンギュが設立した同社は2月7日、NFT取引プラットフォームXbyblueの12%の株式と、オンラインオークションサービスを提供するSeoul Auction Blueの6%の株式を、それぞれ400万ドルと250万ドルで取得したとアナウンスした。
両社は、1998年に設立された韓国初のオークションハウス「ソウルオークション」の子会社だ。クラフトンと2社は、NFT関連のプロジェクトで提携し、クラフトンがメタバースで使用するNFTアバターを作成・販売していく。
クラフトンのキム・チャンハンCEOは声明の中で「当社はSeoul Auction Blueのような革新的企業との提携を通じ、新たなエクスペリエンスを提供していく」と述べた。同社は今後、さらに追加のグローバルパートナーシップを発表していく予定という。
クラフトンはまた、この2社への投資とは別にインターネット大手ネイバー傘下のNaver Zと提携し、「ユーザー生成型のNFTメタバースプラットフォーム」を共同開発すると発表した。Naver Zは、ソフトバンクが支援するメタバースプラットフォームの「ゼペット(Zepeto)」を運営している。
昨年8月のIPOで37億5000万ドルを調達したクラフトンは、メタバースやNFTの熱狂に飛び乗る韓国企業の群れに加わった。
韓国では先日、オンラインゲーム大手のネットマーブルが、ブロックチェーンやメタバース技術を利用した約10種類の新たなゲームを発売する計画を発表し、カカオゲームズやネクソン、スマイルゲート、WemadeもメタバースやNFTに進出している。
クラフトンは声明で、「当社は昨年からグローバルなパートナーと共に、スケーラブルなWeb 3のクリエイターエコシステムを構築する試みを進めてきた」と述べている。
「Naver Zとゼペットの知見に当社の高度なテクノロジーを組み合わせ、既存のメタバース関連のサービスとは差別化された、ハイクオリティな『UGC型のオープンメタバース』を実現し、NFTを用いたグローバルなクリエイター経済を発展させていく」と、同社は付け加えた。