レストラン「sio」が実践してきた、「成功」のための方程式

ECサイト「シズる商店」で販売している「チーズだったりチョコだったりするケーキ」

2022年も「sio」での「贅沢弁当おせちらし重」の販売から始まり、あっという間に1月が過ぎ去っていきました。

お客さまへの新年の挨拶とともに、贅沢弁当を一つひとつお渡ししていく。今年もたくさんの方に“美味しい”を届けていきたいな、と根幹にある想い(情熱)を再確認しながら、良い年始が過ごせました。

何かを成功させるために必要な方程式があります。僕の持論では、それは「情熱×ロジック×行動力」です。

まず、絶対に成功させたい、お客さまに感動的な美味しさを届けたいという「想い(情熱)」から始まります。しかし、それだけでは上手くいきません。

次に、どうしたらお客さまが喜ぶか、考え抜く事(ロジック)が重要です。そして、机上の空論で終わらせず、アクション(行動)していく。はじめは上手く行かなくても何度も調整しながら、挑戦していく。そこにも結局、「情熱」が必要になります。

この「情熱×ロジック×行動力」は、圧倒的な想像力を生み出します。その根幹には、「愛」が必要なのです。とてもシンプルなことだと思います。

この方程式をベースに、僕は3年前、東京・代々木上原に自分の理想を詰め込んだレストラン「sio」をつくりました。そして、昨年4月に食のクリエイティブカンパニー「シズる」を創業。11月はECサイト「シズる商店」もオープンさせました。



今回は、その新たな挑戦に至るまでの経緯を振り返りたいと思います。

「情熱」を軸に新たな道へ


僕らの使命は、食を通じて、たくさんの方を幸せにすることです。

sioでは、創業当時から「常に満席にする」と覚悟を決めて、お客さまが求めていることは何かを観察して、毎日やりきっていました。結果、連日満席となり、1年でミシュラン一つ星をいただくことができました。

ただ、軌道に乗っていく中で、ハッとする出来事がありました。「予約取れないし、高いからなかなか行けないですね」。妻の“ママ友”からそう言われたんです。自分のやっていることだけでは限界があると気づいたのはその時でした。
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文=鳥羽周作

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