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2022.02.01 12:30

【1月第4週資金調達まとめ】店舗解析O2Oサービスのアドインテが約28億円調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、1月4週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

アドインテ


調達額:28億6000万円
調達先:Innovation Growth Ventures / グローリー
備考:Innovation Growth VenturesはSony Innovation Fund by IGVを通して出資

独自開発したIoT端末「AIBeacon」を活用したOMOマーケティングやリテールメディアDMP事業を行う企業。

「AIBeacon」は、スマホユーザーのリアル行動を蓄積・解析し、価値あるコンテンツの配信を実現する店舗解析サービスだ。

同サービスはWi-FiセンサーとiBeaconが一体となっているため、iBeaconだけでは実現困難だった店舗解析を実現する。

また、同社が提供するサービス位置情報に基づいた広告配信ができるスマートフォン広告プラットフォーム「AIGeo」との連携により、店舗内解析だけでなく来店計測も可能となる。

2022年1月にはグローリー、新たにSony Innovation Fund by IGVを引受先とする第三者割当増資により、28億6000万円の資金調達を実施。

今回調達した資金は、店舗でのユーザ体験向上を目的としたリテールメディア開発・運用など販促DX支援と、流通小売企業様と連携したプロダクト開発やサービス強化に充当する予定だ。

アークエッジ・スペース


調達額:16億7000万円
調達先:インキュベイトファンド / リアルテックホールディングス / 三井住友海上キャピタル
備考:シリーズAラウンドファーストクローズ / リアルテックホールディングスはリアルテックファンドを通して出資 /三井住友海上キャピタルはMSIVC2021V投資事業有限責任組合を通して出資

超小型衛星「3U」などの開発を手掛ける東京大学発のスタートアップ。

「3U」や「6U」は、商業ベースで運用することに特化した超小型衛星。2022年には、台湾国家宇宙センター(NSPO)から受注した“NSPO6U”や、マルチミッション超小型衛星“OPTIMAL-1”など複数の衛星を打ち上げる計画である。

また、いずれの衛星も、中須賀・船瀬研究室が開発した“TRICOM-1R”の基盤技術をベースとしている。

2022年1月、シリーズAラウンドファーストクローズにおいてリード・インベスターのインキュベイトファンドと、リアルテックホールディングス、三井住友海上キャピタル等を引受先に合計16億7000万円の第三者割当増資を実施。

今回の調達資金によって、採用等により衛星開発体制の構築・強化を加速させ、既に着手している、SDGs対応向けのIoT通信、地球観測、さらには海洋VDES衛星等の6U衛星コンステレーションの構築を確実に実現するとともに、2025年を目処に、月面活動にむけた衛星コンステレーション構築に必要となる超小型衛星の開発、実証に充当される見込みだ。
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文=STARTUP DB

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