ビジネス

2022.01.25

服が「野菜」に変わる? アパレルの新しい循環型モデルとは

リゾートファームの建設も計画中


「aloof homeのゴールは、服を販売することだけではありません。“衣”から“食”へ、さらに“住”へと循環するサイクルを作ることです」

園部はこの先、農園を持つ京都府・美山町にサウナや食堂などの娯楽施設を有する「KYOTO RESORT & FARM」つくり、リゾート化したいという大きなビジョンを描いている。

「美山は、隣の町が私の名前と同じ“園部町”で、縁を感じて購入しました。些細なことですが、私はきっかけを大事にしたいと考えているんです。地道に準備をするだけでなく、きっかけを掴んだときにどれだけ大きく飛躍させられるかが、ビジネスの面白いところですから」

循環型モデルで得た売り上げや技術をリゾートファームに還元し、ゆくゆくは顧客が「循環型システム」を体感しながら旅を楽しめるような場所に育てていく。

一方で、海外進出も視野に入れていて、ロサンゼルスへの出店を計画中だ。

「日本のサステナブルをうたうアパレル事業で、海外に進出していくモデルがないのが悔しいんです。私は日本のモデルをどうしても海外に出したいと考えています。将来的には、東京、京都、美山、ロサンゼルス、ロンドンに店舗を持つことを目指しています」

“衣食住のトータルデザイン”を目指して、国内外での園部の挑戦は続く。

文=三ツ井香菜 取材・編集=田中友梨

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