【注目3】独自進化がスゴい!「小笠原国立公園(東京都)」
サンゴ礁が美しい母島列島の南崎海岸。
本州から約1000kmも離れた亜熱帯の島、小笠原諸島。その小笠原諸島を中心とした、日本最小の国立公園である「小笠原国立公園」には、独自の進化を遂げた動植物の生態系があります。
自然科学者・ダーウィンが進化論の着想を得たエクアドルのガラパゴス諸島にも劣らない、その独自の進化生態は、一度も大陸と陸続きになったことがないために生まれたものなのです。
コチラは、世界中で小笠原諸島の母島列島だけに生息するメグロという鳥。その他にも、日本で唯一、小笠原諸島でのみで繁殖が確認されている珍しい海鳥・オナガミズナギドリなども生息しています。
また、日本最大のウミガメの繁殖地でもあり、5〜8月の産卵シーズンには、宿や飲食店が立ち並ぶすぐ近くの砂浜で産卵を目撃することも!
気根という根をタコの足のように伸ばしている姿から「タコノキ」と呼ばれる、小笠原諸島の固有種。
もちろん、ザトウクジラやイルカ、サンゴ礁といった海洋性動物、固有種植物のサンクチュアリであることから、ダイバー、ナチュラリストには憧れの場所です。
豊かで独特な自然価値が認められ、2011年に小笠原諸島は世界遺産にも登録されています。
小笠原諸島はご存知、東京都の離島です。アクセスは竹芝桟橋からの大型船のみで、所用時間は24時間。海上ではネット圏外になるので、デジタルデトックスをリアルに体験することも。
また現在、乗船者は無料でPCR検査を事前に受けることができるなど、コロナ感染対応の徹底も図られています。島でのネット環境は意外に良好で、最近はワーケーションのニーズも高まっているようです。
大自然をフィールドにしたアドベンチャーツーリズムは、世界的に見ても一大マーケットとして急成長中。
国立公園の周辺には地産地消などサステイナブルなアプローチのダイニングシーンや古民家の宿など、魅力的なスポットも増えているので、ぜひ今年の旅計画にいかが?
「オーシャンズ的、2022年ヒット予測」とは……
コロナに振り回された2021年だったが、“TikTok売れ”なる言葉が生まれ、大谷翔平の“リアル二刀流”が流行語大賞に選ばれるなど多くのトレンドも生まれた。さぁ、2022年は何がヒットする?
(この記事はOCEANSより転載しています)