今回の新ファンドは、ブロッサムの初期からの投資先のCheckout.comが400億ドル以上の評価を受け、ロンドンに本拠を置くブロッサムの運用資産が10億ドル近くに急増した直後に設立された。
ブロッサムの創業者のオフィーリア・ブラウンによると、同社のこれまでの最大の投資は、11月に発表されたシリーズAで5億5000万ドル調達した英国の暗号通貨決済プロバイダーのMoonpayで、彼女は暗号通貨が今後、主流の資産クラスになると述べている。
「私個人も2012年に初めてビットコインを買って以来、この分野に積極的に取り組んできた。当社は、昨年初頭から暗号通貨分野への投資を増やす計画を練ってきた」と、過去にフォーブスの「30アンダー30」に選出された経験を持つブラウンは話す。
ブロッサムは、これまでアイルランドのセキュリティ企業TinesやベルリンのメッセージングプラットフォームSuperChatなどの、欧州のアーリーステージのスタートアップに投資しており、投資戦略そのものは変わっていないが、企業のシリーズAの評価額の高騰に応じて規模を拡大してきたという。
「2018年のシリーズAの平均的なサイズは800~1000万ドルだったが、今では2000~2500万ドルに拡大し、それに対応するために規模を拡大した」とブラウンは話した。
ブラウンはInsight PartnersとLocalGlobeに勤務した後の2017年にブロッサム・キャピタルを創業し、昨年、シリコンバレーのIVPからAlex Limを共同経営パートナーとして会社に迎え入れた。