テイクツーは、ジンガの全発行済株式を1株あたり9.86ドルで現金と株式で取得すると発表したが、これは先週金曜日のジンガの終値に60%以上のプレミアムを上乗せした金額だ。
このニュースを受けて、ジンガの株価は40%急騰したが、テイクツーの株価は14%近く下落した。
「Farmville」や「CSR Racing」などの人気モバイルゲームで知られるジンガの株価は、2021年に35%下落していた。
テイクツーが、127億ドルもの金額を支払ってジンガを買収するのは、同社が急成長を遂げているモバイルゲーム分野で地位を高めるための論理的な動きと言える。
ジンガの共同創業者のマーク・ピンカスの保有資産は、このニュースを受けて1億5千万ドル以上も上昇した。フォーブスは、ピンカスの資産が約15億ドルに達したと試算している。
ジンガの共同創業者のマーク・ピンカス(2017年撮影、Getty Images)
この買収は、規制当局や株主の承認を受けて2022年6月30日までに完了する予定とされる。
今回の買収で、2つの大手ゲーム企業が統合されることになる。この取引は、マイクロソフトが75億ドルを投じたベセスダ・ソフトワークスの親会社ZeniMax Mediaの買収や、エレクトロニック・アーツが21億ドルを投じたGlu Mobileの買収など、この1年間でゲーム業界で行われた複数の取引の中でも最新のものだ。
プレスリリースによると、合併後の新会社は最大級のゲーム会社となり、売上高は61億ドル、営業キャッシュフローは8億ドル近くになると予想されている。また、ジンガは今後、テイクツーの人気のコンソールゲームのモバイル展開を支援していくという。
テイクツーのCEOのストラウス・ゼルニックは声明の中で、「この戦略的な統合により、当社の最高クラスのコンソールおよびPC向けフランチャイズと、ジンガの多様なモバイル・パブリッシング・プラットフォームが融合する」と述べている。ゼルニックは、合併後の新会社のトップを務めるという。