カテゴリーを拡大し、先進テクノロジーを導入したことにより好調だった1年の締めくくりに、新たなラウンドで資金を獲得したことで、リバッグは、次なるイノベーションと成長の加速サイクルに踏み出そうとしている。リバッグは過去12カ月にわたり、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック以前の2年前と比較して、3倍近い事業規模を維持してきた。
創業者兼CEOであるチャールズ・ゴラ(Charles Gorra)は、パンデミックによって人々が自宅で過ごすことを余儀なくされたことが、消費者が「世界市民としての自身の価値」を再評価するきっかけになったと語る。
「その結果、多くの人々がよりマインドフルな行動を心がけるようになった」と、彼は言う。
「多くの消費者は、質の高い最良の品を購入して、その価値を維持したいと考えている。そうした品は、特別なやり方で作られているからだ。当然ながら、リセール(中古販売)はその重要な一部だ」
リバッグはもともとハンドバッグを扱っていたが、2020年にカテゴリーを拡大した。ジュエリーや腕時計などのこうした新たなカテゴリーは現在、2020年と比べて4倍にまで成長している。
また、トレード・プラットフォームであるClair Tradeのローンチ以降、リバッグ購入者の5人に1人が、同時に商品のトレードもおこなっていることが判明したため、同社は、Clair AIとClair Tradeの予算を3倍に増やした。
Clair AIは、人気上位50ブランドのハンドバッグを瞬時に認識し、価格査定をおこなうツールだ。ユーザーは、リバッグアプリを使ってバッグをスキャンするか、画像をアップロードするだけで、バッグのブランドや型番、リバッグでの査定額を即座に知ることができる。
リバッグは、高級ハンドバッグの真贋を判別し、価格査定をおこなうテクノロジーであるClairシステムを独自に開発した。
「調達資金の大部分は、Clair Search、Clair AI、Clair Tradeに投資される」と、ゴラは言う。「これらはすべて、当社の研究開発部門の知的財産であり、今後もツールの開発に力を入れていく。売り手に対する透明性や迅速性を保証し、すべての人にとって、シームレスで使いやすいツールをつくっていくつもりだ」