米紙ニューヨーク・ポストは複数の情報筋の話として、フォーリーが今月2日、ニューヨーク州の高級別荘地イーストハンプトンに5500万ドル（約63億円）の住宅を購入したと報じた。設計は米建築家フランシス・フリートウッドで、敷地面積は4エーカー（約1万6000平方メートル）、住宅面積は6100平方フィート（約570平方メートル）。寝室は5室、トイレ・バスルームは7室だ。市街から離れたプライベートな場所にあり、四方を高い木々で囲まれている。
立地はビーチのそばで、家から浜辺にアクセスできる。屋外には石造りのデッキ付きプールに加え、くつろいだり客をもてなしたりするスペースをふんだんに備えている。
米国各地でジムの営業が再開しワクチン接種率が上がる中、ベロトン株は11月初め、30％以上急落。これによりフォーブスが推定するフォーリーの保有資産額は10億ドル（約1100億円）を下回り、もはや「ビリオネア」ではなくなった。フォーリーは株価下落前に保有株を売却し、住宅購入のための現金を得ていた。
ペロトン株は12月初めに再び下落。そのきっかけは、人気ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の続編である「アンド・ジャスト・ライク・ザット」で、主要登場人物のミスター・ビッグがペロトンを使った後に死ぬ展開が描かれたことだった。バズフィード・ニュースによると、同社はドラマでバイクがどのように使用されるかを知らされていなかった。
ペロトンはその後、同ドラマへの反撃として、ミスター・ビッグを演じるクリス・ノースを起用したCMを発表。ところが、女性2人がノースから性的暴行を受けたと告発したことで、このCMは公開が停止された。（ノースはこの疑惑を強く否定している）
こうした中、フォーリーがニューヨーク市のプラザホテルで今月8日、招待制の豪華なホリデーパーティーを開いていたことが報じられた。パーティーは新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」による感染が増加する中で開催された上、ペロトン社員の多くが招待されなかった。だがフォーリーは、パーティーは会社の公式行事でも関連行事でもなかったと弁明している。
2020年は同社にとって良い年だったものの、株価は2020年末の150ドルから現在では40ドル前後まで下落している。
