12月9日に配信がスタートした、SATCの17年ぶりとなる続編「アンド・ジャスト・ライク・ザット」は、50代を迎えた主人公たちを描いているが、1話のラストで、キャリー・ブラッドショー(サラ・ジェシカ・パーカー)の夫のミスター・ビッグことジョンは、自宅でペロトンの家庭用エクササイズバイクに乗った後に心臓発作で死亡してしまうのだ。
ドラマの第1話でミスター・ビッグが亡くなったという報せは瞬く間にネットで広がり、ペロトンはすぐに防御モードに入った。同社は即座に声明を発表し、番組内でバイクがどのように使われるかを認識していなかったと述べた。
ペロトンの諮問委員会のメンバーで心臓専門医のスザンヌ・スタインバウム博士は、自転車に乗ることでビッグの寿命が延びる可能性があったとの声明を発表した。一方で、ドラマの監督のマイケル・パトリック・キングは「ビッグが亡くなったのは、彼のライフスタイルの選択の結果であり、ペロトンの自転車に乗ったことが直接的な原因ではない」とコメントした。
ドラマの視聴者たちは、サラ・ジェシカ・パーカー演じるブラッドショーに対して怒りの声を上げている。彼女がビッグを発見したときに、すぐに911に通報し、救命処置をしていれば、彼は死なずに済んだというのが彼らの主張だ。
家庭用のフィットネスバイクとストリーミングの講座をセットで提供するペロトンは、パンデミックを追い風に急成長を遂げ、インストラクターの中には有名人になってドラマ出演を果たす者も現れた。しかし、コロナ禍の収束とともに、同社の将来性に疑問符が灯りはじめ、11月の決算発表の直後には株価が24%も急落していた。
ペロトンのサブスクリプションの会員数は、8月時点で230万人に達していた。