実は英語がうまい岸田総理。国際舞台でなぜ「ほぼ日本語」でスピーチ?

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COP26のスピーチはほぼ日本語


そんな中、先日のCOP26でのスピーチはほぼ日本語で行われ、英語は最後のあいさつのみだった。総理になって初めての大きな国際舞台で、短い時間だったとしても、その意思やプレゼンスを示す絶好の機会だったのにもかかわらず。

英語が不得意な人であれば仕方がないだろう。しかし、岸田総理は今までの総理と比べるとかなり英語が上手い。彼のように英語特有のリズムと抑揚で喋れる人はいなかった。

「この人は自分たちと同じ言語を、自分の言葉で喋れる」そうわかると人の距離は一気に縮まる。そう評価されたら、各国首脳とのコミュニケーションも円滑になり、海外メディアからの評価も上がるだろう。

是非とも岸田総理には、今後様々な場面で、英語での発言やスピーチ、記者会見を増やしていただきたいと願っている。日本のメディアからは「日本語でやってくれ」と言われてしまいそうだが、国際的なサミットなどでは、その英語力は活かすべきだ。

ノットが与えるネガティブな印象


さらに、COP26での岸田総理の「装い」にも注目してみよう。筆者は、映像を目にする度に「ここをなんとかしたらとてもよくなるのに、どうして?」と思う部分がある。

それはネクタイのノット。とにかくノットが小さい。ネクタイの結び方は決して悪くない。ふんわりしか結べず、ディンプルが消えてしまう様な方々とは違い、キリッと結ぶことができている。しかし、私が現在知る誰よりもノットが小さいのだ。

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大きすぎるノットがお嫌いなのかもしれない。もしそうなのであれば、そこは筆者も同意見。大きめのノットは、場合によってはだらしなく締まりのない人かの様に見えることがある。しかし、キュッと硬めに結ぶのと、必要以上に小さいのとは話が違う。岸田総理のノットは、神経質で頑なな印象や、気が小さいといった印象を与えてしまうのだ。

やはりすべてはバランスだ。ノットはそれなりのサイズがないと、顔の大きさとのバランス、ドレスシャツの襟元やスーツのVゾーンの中とのバランスなども考慮する必要がある。

もしそれらとのバランスが自分で自覚できておらず、見えていないとすると、一箇所だけに囚われて全体像が見えない人という印象を他者に与えかねない。

解決策としては、今使っていらっしゃるネクタイよりも生地が厚い物を選ぶ様にすることだろう。そうすれば同じ結び方でもノットは自然に少し大きくなる。もしくはネクタイの結び方を変えて、ノット部分に布がさらに巻き付き、大きくできる方法を取り入れる。そうすることで全身のバランスも調和が取れてくるはずだ。
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文=日野江都子

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