工場従業員のジェシカ・バラーサが18日、カリフォルニア州上級裁判所に提出した訴状によると、工場では性差別的な言動や痴漢行為が頻繁に起きている。監督者や管理職はそれを把握しているどころか、多くの場合は加害者となっているとのことだ。
バラーサは、自分の胸や尻などの体に関する下品なコメントを浴びせられたと主張。工場指導部の男性から性的な誘いのテキストメッセージが送られてきたこともあったと説明している。誘いを拒否したところ、男性はさらに君が欲しくなったと返信したという。
さらに、体を触られたことも複数あったと主張。昼食休憩後にタイムカードを押しているとき、同僚が太ももの間に自分の足を差し込んできたとしている。(この疑惑については、米紙ワシントン・ポストが別のテスラ労働者に確認を取っている)
バラーサはハラスメントの結果としてパニック発作を発症。心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、工場での仕事を休むよう医師に通告された。(バラーサは、テスラの「モデル3」の生産スタッフとして働いている)
バラーサは会社に有害な職場環境について繰り返し苦情を申し立てたが何ら対策は取られず、パニック発作で緊急治療室に運ばれた際には上司から「職務放棄」の懲戒報告書を作成すると脅されたという。テスラはこれらの疑惑についてコメントしていない。
テスラのこうした雰囲気は、経営トップも同じなようだ。マスクCEOは提訴のわずか数週間前、「新たな大学開設を考えている。Texas Institute of Technology & Science(テキサス技術科学大学)だ」とツイート。追加の投稿で、新大学は「いかしたグッズ」を販売するだろうと付け加えた。ツイートを読んだ人々は、この大学名の頭文字を取ると「TITS(おっぱい)」になることに気づいた。