時代を読む、ストーリーのあるホテルNo.13 「Modern Ryokan Kishi-ke」

中央の庭園から見る1階の部屋。大きなガラス窓、食事用カウンター席、そして御習い事をする畳敷の部屋。

さらに金継ぎ、茶筅作り、練香、野菜寿司作りなども提案され、多忙なビジネスマンには、こうした伝統の世界に入り集中するのも非日常の極上の時かも知れない。

ゲストの中には「岸家」での滞在を機に体験したことのない日本の伝統文化に触れてみたいと願う人も多くいるという。ここでは本格的にプロが指導してくれる良い機会が持てるのだ。一方で、鎌倉の海を見ながら仕事に集中する滞在もあり、オーシャンスポーツに興じる滞在も贅沢である。

 
お茶の入れ方(煎茶道)を指導する主と受けるゲスト

 
体験のひとつ、海上で披露される茶道お点前「Tea Ceremony on the Ocean」

そしてもうひとつ、旅先で見逃せないのがやはり食事である。「岸家」での食事は、禅宗の修行僧が食べてきた精進料理が提供される。主の妻が、手を抜かずに丁寧に作る健康食だ。

 
仏教の教えを反映した精進料理の朝食膳。季節の野菜や確かな食材で作られる料理は昔ながらの伝統和食。近年では健康食としても注目される

彩豊かな旬の鎌倉野菜、三浦野菜を始め、地元感あふれる新鮮な食材がオリジナルの器を飾る。そして何よりも‘美味しさ’の満足度が高いのが嬉しい。たとえビジネスの滞在であれ、翌朝に、身体にも心にも優しい朝食をいただけるのであれば元気漲る1日が始まるだろう。

 
思わず食べたくなるような、地元野菜で作られた美しいデザート

Modern Ryokan Kishi-ke

神奈川県鎌倉市坂ノ下21-5
090-5544-6125
https://kishi-ke.co.jp/jp/

文=せきねきょうこ 写真=Kishi-ke

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