砂糖は自然な精神安定剤として機能し、ストレスを感じているときに落ち着かせてくれる。しかしストレス要因がなくなった後は、肝臓と筋肉が放出する体内の自然な糖、グルコースの補給が必要となることが調査から示されている。つまり、仕事のストレスに反応してグルコースを放出すればするほど、仕事でストレスを感じた後に空腹を感じるようになるのだ。
ここで、砂糖の過剰摂取がなぜ健康や仕事での成績、キャリアの軌跡に特に悪影響を与える可能性があるのかについて、いくつか理由を見てみよう。大半の人は砂糖を好むが、これは私たち、そしてパフォーマンスに良い影響を与えるものなのだろうか?
長期的に見ると、ストレスを感じたことに対して砂糖を摂取して安心しようとすることで、食生活の断ちづらいサイクルが生まれ、ストレス水準は高まり、私たちは疲れ果ててしまう。また、深刻な健康問題も生じかねない。一時はストレスへの満足できる解決策に感じられることが、後でより大きな問題に発展するのだ。
公認臨床栄養士でカイロプラクター、機能性医学の認証専門家であるビッキ・ピーターセン博士は、「砂糖はおいしく感じられるだろうが『悪魔』」だという。
「子どもを持ってしばらくたつ人は、砂糖で『ハイ』になっている子どもが後で疲れ果てた場面を経験している可能性が高い。これは、あなたにとっても子どもにとっても楽しいものではない。しかし、砂糖は免疫系にも破壊的影響を与えることは知っていただろうか? 砂糖は感染症につながるもので、病気になることを楽しむ人はいない」(ピーターセン博士)
砂糖の過剰摂取を避けるべき6つの理由
ピーターセン博士は、砂糖が過剰に含まれた食品を避けることが重要な6つの理由を挙げた。
1. 肥満
肥満は米国にまん延するようになった。体重増の要因は確実に砂糖だが、悲しいことに太り過ぎの子どもは大人になっても太り過ぎを解消できない場合が大半だ。それに加え、肥満が糖尿病や心臓病、脂肪肝、がんと関連していることを考えれば、砂糖があなたや子どもたちにとって良いものではないことが分かるだろう。