コロナ禍、癒やしリゾートが与えてくれた4つのこと

新事業として山梨県にプライベートホテルを展開しているアブラサス

コロナ禍もすでに2年目を迎え、リモート生活など環境の変化への慣れも出てきている半面、依然として、感染リスクやマスクの着用、また外出制限や、いつ終わるかもわからない先行き見えぬ不安や恐怖などによりストレスを感じている人も少なくない。

そんな中、ワーケーション、リゾートワークが自然の中で癒やしを享受、ストレスから解放されながら、生産性高く仕事ができるとビジネスパーソンたちに人気だ。

アリストテレスも「In all things of nature there is something of the mavelous(自然のあらゆるものの中には、驚くべき何かがある)」と言っている。それならば是非、そんな自然環境を堪能してみたい。ただ、人気化するリゾートワークスポットは、このコロナ禍、人に接さぬ生活に慣れた身としては、人混みや接触にやや不安が残る。

そんな中、アパレルのアブラサスが、新たな事業として山梨県にプライベートホテルを展開していると聞き、伺ってみた。

特徴その1:「ノー密」


「abrAsus hotel Fuji(アブラサスホテル富士)」は山梨県は南都留郡に位置し、冒頭の写真にもある通り、富士山麓に今年7月に出来たホテルだ。1泊1組限定という完全プライベートホテルで、いわゆる「施設」の内部だけでなく、ホテルの目の前に広がる庭も含め、710平米をすべて宿泊客のみが独占できる。

しかも、チェックインとチェックアウト以外は、ホテルの従業員に会うこともない。では、どのように食事が振る舞われるのかと気になる方も多いだろう。それはこのあとの食事の欄に詳細を記すが、いずれにしても、宿泊客である自分たち以外の人間の姿を見ることなくホテル滞在時を満喫することができる。

これならば、コロナ感染の心配はいらないし、何よりも真のプライベート空間を十分に楽しむことができるのだ。

特徴その2:「自然」


アブラサスホテル富士の特徴は、名前の通り、どの部屋からも眼前に雄大な富士を臨めることだ。私が訪れたのは10月だったので、紅葉と澄んだ空気、そして、高い空と富士という「秋の富士山」を楽しむことができたが、訪れるシーズンによって、四季折々の富士山を味わうことができるだろう。

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各部屋から楽しめる富士だが、特に、大浴場で富士山の「絵」ではなく、本物を眺めながら湯につかれるのは、格別な体験だ。浴槽には多種に渡るアロマやハーブが用意されており、自分の好みに合わせて調合したバスオイルを作ることができる。額縁に入った美しい富士という壮観。これを眺めながら、朝に入るもよし、また、夜、うっすらと暗闇に浮かぶ雄々しい姿を拝みながら浴すもよし、至福のひとときになることは間違いないだろう。

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文=谷本有香

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