ビジネス

2021.10.29

アップルとアマゾン、サプライチェーン問題で株価下落

アップル CEO ティム・クック(Emma McIntyre/WireImage/Getty Images)

アップルとアマゾンが10月28日に発表した7-9月の決算は、両社ともにサプライチェーンの問題の影響で売上が予想を下回った。これを受けて、時間外取引でアップルの株価は3.4%、アマゾンの株価は3.6%下落した。

アップルが発表した9月25日までの四半期の売上高は834億ドル(約9兆4700億円)で、前年同期比で29%増だったが、アナリスト予想をわずかに下回り、1株当たりの利益は1.24ドルで予想と一致した。

アップルのティム・クックCEOは、CNBCとのインタビューで、チップ不足を含む「サプライチェーンの制約」によって、60億ドルの収益が失われたと述べた。

アマゾンの四半期の売上高は1108億1000万ドルで、前四半期の961億5000万ドルから増加したが、こちらも予想以下で、1株当たりの利益は6.12ドルと、アナリスト予想の8.92ドルを大幅に下回った。

アマゾンCEOのアンディ・ジェシーは、サプライチェーンの問題によって、年末のショッピングシーズンに数十億ドルの追加コストが発生すると述べた。

ジェシーは、アマゾンが第4四半期に直面すると予想される問題を詳細に説明した。「当社は、労働力の供給不足や賃金コストの増加、グローバルなサプライチェーンの問題、輸送費用と配送料の増加によって、コンシューマー事業に数十億ドルの追加コストが発生すると予想する」

アップルが開示した資料によると、7-9月期のiPhoneの売上高は388億7000万ドルだった。

FAANGグループ(フェイスブック、アマゾン、アップル、ネットフリックス、グーグル)の中で28日に注目を集めたのは、アマゾンとアップルだけではない。フェイスブックは仮想空間「メタバース」への注力を反映し、社名をMetaに変更した。

編集=上田裕資

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