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ジャック・マー(Photo by Chesnot/Getty Images)

中国を代表する起業家でアリババの元会長として知られるジャック・マーは現在、欧州を旅行中で、スペインとオランダの研究機関を訪問し、農業テクノロジーの視察を行っている。アリババが所有する香港の英字メデイア「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」が10月26日、関係者の話として報じた。

中国がアリババをはじめとするインターネット企業の取り締まりを開始してから1年以上が経過したが、マーが海外に出かけたと報じられたのは、それ以降で初めてのことだ。杭州に本社を置くアリババは、中国の独占禁止法に違反したとして、4月に28億ドル(約3200億円)という過去最高額の罰金を科されていた。

一方、フィンテック企業のアント・グループは、マーが中国政府を批判した後に、昨年11月に当局にIPO計画を中止に追い込まれた後、今年9月末に資本増強を承認された。

保有資産が417億ドルのマーは、今でも中国で4番目の富豪だが、SCMPの記事によると、彼の今回の旅は個人的なものだという。記事には、オランダの農業テクノロジーの研究施設を訪問したマーの写真が掲載されているが、それらの施設では、温室用屋根を製造する中国のBOALグループのテクノロジーが展示されているという。

アリババの広報担当者はコメントを控えている。マーの個人的な慈善団体であるジャック・マー・ファウンデーションもコメントに応じていない。マーは、2019年にアリババ会長を退任し、慈善活動や非営利活動に専念すると述べていた。

SCMPによると、マーは現在、ヨーロッパの農業技術と、アリババのクラウドやAI(人工知能)を組み合わせることで、中国の農業の近代化に貢献できると考えているという。先週、彼は農業と環境関連の技術の視察のためにスペインを訪問したと、SCMPは別の記事で書いていた。

中国の習近平国家主席は、貧富の差を是正するために、「共同富裕」と呼ばれる方針を打ち出し、低所得者層や過疎地の開発の支援を行おうとしている。アリババは9月、習のキャンペーンを支援するために155億ドルを寄付していた。

編集=上田裕資

ジャック・マー

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