同社によると、ダラー・ツリー・プラスは2021年末までに500店舗に達する見込みだ。それらの店舗では、1ドル、2ドル、5ドルの商品を扱っている。2022年には1500店を新規オープンし、2024年末までには店舗数を少なくとも5000店まで拡大させる計画だ。
英調査会社グローバルデータのマネージングディレクター、ニール・サンダースは、こうした変化は必然的だと見ている。しかしその一方で、他の専門家とは異なり、値上げが必ずしも好意的に受け止められるとは限らないと考えている。
「これまで1ドルだった商品が値上げされれば、そう簡単には歓迎されないだろう。少なくともはじめのうちは、消費者から不満の声が上がる可能性がある」
「とはいえ、コストが急上昇するような高インフレ下では、固定価格の販売モデルはうまくいかないため、ダラー・ツリーは値上げに踏み切る必要がある。それに、他の小売店も値上げしているため、消費者が安い小売店を探し回ることができるという状況ではない」
「結局のところ、ダラー・ツリーが値上げするのは賢明だ。新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のパンデミックで時期が早まった可能性はあるが、同社はいずれにせよ、2020年よりずっと前から値上げを計画していた」
