私は、投資家のゲイリー・ヴェイナチャックが支援する廃棄物ゼロの食事配送企業「Ethey」を創業したニック・スピーナ最高経営責任者(CEO)を取材し、彼がどのように投資を確保して事業を成長させたのかを探った。
1. 競合との違いを理解する
スピーナは同社を、完全に持続可能で廃棄物ゼロの事業にすべく構築している。商品の包装から施設そのものまで、同社が行うことは全てこの目標を達成するためのものだ。
スピーナは「当社の包装材は全て完全に堆肥にできるか再使用でき、食べることさえできるものもある」と説明した。「当社のアイスパックは今後、ジュースで作ることにより食事と一緒に飲むことができるようになる。ただ廃棄され、埋立処理場で破れて有害な化学物質を出すアイスパックとは対照的だ」
スピーナはそこで取り組みをやめなかった。彼は、食品の廃棄物が全く出ない設備を作ることでさらに取り組みを進めたのだ。施設の地下にはミミズなどの虫を使う約2800平方メートルの設備があり、ミミズが全ての食品廃棄を食べてしまうことになっている。そこでミミズが作った堆肥は肥料として農家に販売される。
サステナビリティを目指すこうした非常に多くの努力と未来を見据えた思考は、同社を競合企業から差別化するものだ。投資家に売り込む場合はこうした差別化要素を見つけるだけでなく、その部分を強調して目立たせることが重要だ。
2. 顧客をきちんと理解する
顧客のニーズをきちんと理解すれば、市場に合った素晴らしい商品が持てる。市場に合った正しい商品が持てれば、あなたの会社が飛躍的に成長する機会が持てる。これは、投資家が求める重要ポイントで、売り込みの際にこの点を説明できれば投資を得る上で大いに効果がある。
投資家は未来に投資するものなので、需要があり、あなたが適切な市場を選んでいることを示せれば、あなたの会社はより魅力的な選択肢となるだろう。