経済・社会

2021.10.15 08:30

活躍の場を広げる「すごい公務員」たち。今年の受賞者は?

ImageFlow / Shutterstock.com

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「人気ラーメン店主が選ぶ美味しいラーメン」「声楽家が選ぶ歌がうまい歌手」など、その道のプロだからこそわかるすごさがある。「公務員」は誰もが知っているようで、実際には深く知られてはいない存在だ。例えば、公務員として一般的に浮かぶイメージは役所の窓口係であるが、それに従事する公務員は全体の一部でしかない。
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公務員の仕事は多岐にわたり、地味なものも派手なものもある。そこで、同じ地方公務員が「すごい!」と感銘を受けた地方公務員を選出して表彰するのが、「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード」だ。

本アワードは2017年から毎年開催され、今年で5回目。今年は茨城県、群馬県、埼玉県、静岡県、大阪府、京都府、兵庫県、そして鳥取県から10名が選出された。

協賛・後援団体には電通やPR TIMES、LIFULL、NECソリューションイノベータ、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)などが名を連ね、元厚生労働事務次官の村木厚子さんが記念品のプレゼンターを務めるなど、志の高い公務員たちの活躍に花を添えている。
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審査は、活躍する地方公務員がどれだけ「すごい!」と感じたかで決まる。今回も地方創生のような「地域を盛り上げる仕事」、あるいは福祉のように「住民のくらしを支える仕事」など、幅広い領域で受賞者が誕生した。

それぞれの持ち場で奮闘する10人の「すごい公務員」たちを紹介しよう。

地域に元気を生む公務員たち


京丹後市(京都府)の原田翔は、2019年9月頃から個人としてユーチューブで発信を始め、企画、出演から編集まですべてをこなす。

彼が発信する「現役公務員はらしょ」では、公務員のリアルを率直に伝えることで、4400人もの登録者を抱える。原田はもともと同じ京都府内の自治体に勤めていたが、任期付の職員として京丹後市に転職し、そのかたわら動画編集の仕事をフリーランスとして受託している。そのユニークな働き方が、いままでにない公務員の可能性を示している。

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京丹後市の原田は率直かつ軽妙な語り口で公務員にまつわる話を紹介

地域を盛り上げるユニークな公務員たちの1人が、西伊豆町(静岡県)の松浦城太郎だ。地産地消の拠点「はんばた市場」を開設するとともに、地域通貨「サンセットコイン」を導入して、町内の経済活性化に尽力。観光客が釣った魚をはんばた市場に持っていくと、サンセットコインで買い取ってもらえる仕組みをつくり、昨年9月からスタートさせた。

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西伊豆町の松浦は買い取った魚の販路開拓だけでなく、自ら魚を捌いて店に並べることも
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文=加藤 年紀

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