商品名は、最新アルバム「ジャスティス」に収録された同名の楽曲にちなんでいる。ビーバーはこの曲の歌詞で大麻に触れ、話題を呼んだ。新商品は米国ではカリフォルニア、ネバダ、マサチューセッツ、フロリダの4州で販売される。価格は地域によって異なり、7本入りの1パックが50~60ドル(約5600~6700円)だ。
ビーバーは「パームズと同社の取り組みを応援している。同社は、特に大麻がメンタルヘルス改善に役立つと考えている多くの人のために、大麻を親しみやすいものとし、偏見を解消しようとている」とコメントしている。
2018年に創業し、ハリウッドに本社を置くパームズは、高級大麻たばこをネバダ州やカリフォルニア州で販売している。パームズとビーバーをつないだのは、長年にわたりビーバーのマネジャーを務めるスクーター・ブラウンの特別買収目的会社(SPAC)セレス・アクイジション・コープ(Ceres Acquisition Corp)だ。同社は、カンナビジオール(CBD)などの大麻関連健康商品を手掛ける各国の企業に投資している。
パームズの共同創業者であるノア・アンズは「当社の最終的な目的は、大麻の消費に対する偏見をなくすこと。大麻をよく知らず安心感を持てない人にとって、大麻を親しみやすい存在とし、その地位を上げることだ。ジャスティンとの協働は、当社の理念と一致している」と述べた。
ビーバーはこれまでセレブとしての地位を生かし、自身の心の健康について率直に語ってきた。ユーチューブのオリジナルドキュメンタリーシリーズ「シーズンズ(Seasons)」では、メンタルヘルスに関する葛藤について吐露している。
アンズは、パームズがビーバーのそうした姿勢に感銘を受け、「当社初のコラボ商品はジャスティンが率いるべきだということがすぐに分かった」と説明。「ジャスティンの協力を得てこうした重要な話題に光を当て、心の健康と大麻の消費の両方について自由な議論を促せることを望んでいる」と述べている。
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アンズによると、コラボレーションの話はすぐにまとまった。ビーバーは、大麻の種類や包装デザインの選択など、商品開発に深く関わったという。
パームズとピーチズは、メンタルヘルス改善策としての大麻を推進する団体や、米国がかつて推し進めた「麻薬戦争」の名残である厳格な規制や法律の撤廃に取り組む団体を支援することを目指している。そうした団体には、大麻関連の司法改革に取り組む「ラスト・プリゾナー・プロジェクト(Last Prisoner Project)」や、退役軍人が心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの心の問題を大麻など植物由来の医薬品で治療することを支援する「ベテランズ・ウォーク・アンド・トーク(Veterans Walk and Talk)」が含まれる。