トヨタは7月に配車サービス企業リフトの自動運転部門「レベル5」を5億5000万ドルで買収していた。また、フリート事業のデジタルトランスフォーメーションを手がけるRidecellにも出資していた。
また、ウーブン・プラネットは、高精度な道路地図の作成に強みを持つスタートアップの「カルメラ(Carmera)」を買収し、車両に搭載されたクラウドソース型のカメラのデータを活用するプロジェクトを進めようとしている。
レノボ・モーターズは、最先端のADAS(先進運転支援システム)機能開発のための自動車向けOSを開発し、車両から顧客のニーズを継続的に分析することを可能にするデータ管理プラットフォームを市販化した。
レノボの共同創業者でCEOのクリス・ハイザーは、声明の中で「当社が世界最大の自動車メーカーの一員となったことを非常に嬉しく思う。ウーヴン・プラネットとトヨタは、我々が常にやりたいと思っていたことを世界規模で実現してくれるパートナーだ」と述べている。
レノボのカリフォルニア州キャンベルのオフィスでは約30名が勤務中だが、これらの人員はウーブン・プラネットの約1240人の組織に統合されるという。
ウーブン・プラネットのシニア・バイス・プレジデントのニコス・ミハラキスは、声明で「レノボの買収は、世界的なモビリティの変革を目指す当社の活動をサポートするものだ。重要なのは、地球上で最もプログラム可能な車両を実現することであり、ソフトウェア開発を簡素化することで、誰にでも車両をプログラミング可能にする」と述べた。
レノボの「Aware OS」は、自動運転支援システムや地図などのモビリティサービスを統合したさまざまなアプリを実行可能で、グーグルのAndroidシステムと比較されている。
ウーヴン・プラネットとトヨタは、レノボが2025年の市場導入を目指して開発中のオープンな車両開発プラットフォームAreneを、複数の自動車メーカーのプラットフォームに対応させることを期待している。