テクノロジー

2021.07.19 11:30

ブルーオリジン、20日の宇宙飛行に向け「準備万端」宣言


ブルーオリジンは18日、サブオービタル飛行中の科学リサーチが、同社の重要な収益源である点を強調した。

ベゾスが個人で8240億円を出資


20日の打ち上げは米国東部標準時の午前9時に予定されており、その約45分前に宇宙飛行士が搭乗する予定だ。ロケットが離陸してから3分弱で、カプセルは分離されて宇宙空間へと進み、打ち上げから約7分後に高度100km以上の最高高度に到達する。宇宙飛行士らは、その過程で約4分間、ベルトを外して無重力状態を楽しめるという。

その後、下降を始めたロケットは3つのパラシュートを開いて速度を緩め、発射から約11分後に着陸する。

乗組員たちは、ミッションの前の48時間の間に訓練を受ける予定で、その準備も順調に進んでいるという。

ジェフ・ベゾスが2000年に設立したブルーオリジンは今回、初の有人飛行を実施する。多くの競合他社とは異なり、同社はベゾス個人の資金で運営されており、ベゾスは推定75億ドル(約8240億円)をこのプロジェクトに注ぎ込んでいる。

ブルーオリジンはここ最近になって、新たな収入源を確保した。同社は、政府からのサブオービタル研究の受託に加え、将来のNew Glenn宇宙船や月面着陸機Blue Moonなどの使用契約からも収入を得ている。

2017年にブルーオリジンのCEOに就任したボブ・スミスは、「ニューシェパードは、単なる乗り物以上のものを作るための最初のステップだ」と述べ、この宇宙船の技術は、スケールアップして将来の飛行に適用できるように設計されていると説明した。

「今回の飛行は、ニューシェパードの最初の商業飛行となる。当社はこれまで段階的なアプローチでプロジェクトを進めてきた。準備は整っており、20日の打ち上げをとても楽しみにしている」とスミスは述べた。

編集=上田裕資

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