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暗号資産教育プラットフォームの「クリプト・ヘッド」の最新調査によると、暗号資産が広まる準備が整っている国ランキングのトップに立ったのは米国だ。

この調査では、暗号資産の普及に影響するさまざまな要素を取り上げ、国別に分析を行っている。たとえば、暗号資産に対する社会の関心度や、デジタル通貨所有をめぐる政府の法的な立場などだ。アクセスのしやすさという点では、暗号資産の取引ができる「クリプトATM(暗号資産ATM)」の台数なども考慮された。

驚いたことにクリプトATMでは、現金やデビットカード、クレジットカードによって、ビットコインやドージコインといった暗号資産を購入できる。一部のクリプトATMは、購入ばかりか売却にも対応しており、暗号資産を売って現金化することが可能だ。

クリプト・ヘッドのランキングでは、10点満点中7.3ポイントを獲得して、米国がトップに立った。おもな要因は、他国に比べてクリプトATMの台数が多かったことだ。

2021年現在、米国で稼働しているクリプトATMは1万7436台にも上る。とはいえ、従来型ATMの稼働台数には到底かなわない。2018年時点で、全米で稼働している従来型ATMは約47万台に達している。それでも、クリプトATMの台数は着実に増加している。クリプトATM運営企業コイン・クラウド(Coin Cloud)などが全米展開を進めているためだ。

米国と大差はついたものの2位となったのが、北隣に位置するカナダだ。カナダは2014年に、世界に先駆けて暗号通貨を規制対象にした国だが、1464台のクリプトATMがある。3位は英国で、200台だった。

クリプトATMの欠点は、マネーロンダリング(資金洗浄)に悪用されるケースが増えていることだ。パンデミック中には、この問題がより鮮明になった。新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために、米国とメキシコ間の輸送ルートが封鎖されたのをきっかけに、犯罪者たちは、物理的な輸送を必要としないデジタル通貨を使って、多額の資金を国境をまたいで移動させるようになった。

こうした犯罪に関する統計は公表されていないが、当局はこれを重く見ている。2013年に世界で初めてクリプトATMが設置されたのは、カナダ西部に位置するバンクーバーだ。しかし近年は、マネーロンダリングに悪用される懸念から、クリプトATMを禁止すべきとの議論がなされている。

2021年に稼働中のクリプトATM台数(国/地域別)*



*クリプトATMでは、現金やデビットカードなどで、ビットコインなどの暗号資産を購入可能。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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