いわゆるインタラクティブな話法がプレゼンの「世界最高化」には効果的です。たとえ相手がカメラオフやミュートでも、聴こえない返事を想像して、ノリやテンションを落とさずに問いかけ続ける。
あなたに話しているんじゃない、「あなたと一緒に」話しているんです、といった巻き込みをしていくことが大切です。スポットライトは話している自分ではなく、「伝える相手」に当たっていると想像しましょう。
鹿田:これで私も少し自信を持ってプレゼンができるような気がします。「世界最高の話し方」をご伝授くださり、ありがとうございました。
岡本:コミュニケーション上達のカギは、とにかく「自分という殻」を打ち破ることです。鹿田さんも、「黒子」という殻をどんどん破っていっていってくださいね。
岡本純子◎グローコム代表取締役社長。米MIT比較メディア学元客員研究員。読売新聞社経済部記者時代、孫正義ソフトバンク社長など、世界の経済人、政治家を多数取材する。その後NYで「グローバルリーダー」のコミュニケーション術を学ぶ。帰国後、エグゼクティブ向けコミュニケーションコーチ、企業PRコンサルタント、ジャーナリストとして活動。1000人を超える社長、企業幹部の「家庭教師」を務め、コミュニケーション術を伝授、その劇的な話し方の改善実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれる。家庭教師としてのミッションは「日本人に殻をやぶらせる」こと。著書『世界最高の話し方』(2020年10月、東洋経済新報社刊)は累計12万部のベストセラーに。
鹿田昌美◎翻訳家。訳書は、『ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう』(飛鳥新社)、『いまの科学で「絶対にいい! 」と断言できる最高の子育てベスト55』(ダイヤモンド社)、『超速』(サンマーク出版)、『すごいぞ! 進化 はじめて学ぶ生命の旅』(NHK出版)、『朝時間が自分に革命をおこす 人生を変えるモーニングメソッド』(大和書房)など70冊を超える。7月には初めての自著『「自宅だけ」でここまでできる「子ども英語」超自習法』(飛鳥新社)を上梓。一人息子は10歳で英検2級に合格した「英語少年」でありながら、日本の民話と歴史が大好き。