ビジネス

2021.07.07

マイク・タイソンらが100億円を出資する「格闘技フィットネス」

(C)FIGHT CAMP

コネクテッドフィットネス企業「FightCamp」は、マイク・タイソンやフロイド・メイウェザー・ジュニアなどの格闘技界のレジェンドを含む投資家たちから合計9000万ドル(約100億円)を調達した。

同社の資金調達にはNew Enterprise Associates (NEA)やConnect VenturesなどのVCも参加している

「私の息子たちもFightCampに夢中になっている」とタイソンは声明の中で述べている。FightCampのシステムにはスマート・グローブや専用サンドバッグが含まれており、センサーがパンチの激しさなどをトラッキングする。さらに新機能の「Versus」で、サンドバッグをパンチするとバーチャル対戦が可能で、友人とゲームを楽しみながら体を鍛えられる。

ある調査によると、新型コロナウイルスの感染拡大が収束しつつある中でも、40歳以下の81%が自宅でのワークアウトを継続しているという。今回のラウンドには、Yコンビネータやモバイルゲーム大手「スーパーセル」CEOのイルッカ・パーナネン、フィットネスクラス検索アプリ「ClassPass」CEOのFritz Lanmanらも参加した。

「米国のフィットネスクラスでは、2019年にボクシングとキックボクシングのクラスがサイクリングを33%上回った。我々はコネクテッドフィットネス業界のほぼ全てのプレーヤーと面談したが、富裕層をターゲットに高額なプロダクトを販売したり、それを模倣するサービスは増加中だ」とLeft Lane Capitalの創業者でマネージングパートナーであるHarley Millerは述べている。

FightCampは、格闘技界のレジェンドたちからの出資を得て、ユーザーベースを拡大しようとしている。

「自宅でフィットネスをする人の数は昨年から大幅に増え、このトレンドは習慣として根付いていく」と、FightCampの創業者兼CEOのKhalil Zaharは声明で述べている。

編集=上田裕資

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