ビジネス

2021.06.04

「オールドワールドよ、さらば!」新進気鋭のNFTブランド『RTFKT』とは

デジタルNFTブランド「RTFKT」


──お話ししていると私もクリプトパンクのアイコンが欲しくなっています。高くてなかなか手が出ないのですが。

パゴット:クリプトパンクはデジタル上のアイデンティティ&ステータスとしてもわかりやすいものになりました。“デジタル上のランボルギーニ”と言ってもいいかもしれませんね。

──最後に改めてRTFKTが生み出す“ニューワールド”の強みを教えてください。

ヴァジリー:我々はアーティスト・コレクティブとしてクリエイターともつながっているし、コレクターともダイレクトにつながっている。“オールドワールド”ではブランドは販売したら消費者の顔がみえなくなるけど、我々は消費者とつながり続けているのでコミュニティとしても信頼が高いです。新たなファッション、コミュニティ、クリエイティブのあり方、“ニューワールド”をRTFKTの活動から掴んでください。

いままでRTFKTのNFTの落札額だけに目がいってしまっていたが、その金額はゲームやアニメ、スニーカーヘッドたちが欲しい!と思う価値があるからこその金額であり、明らかにRTFKTは今までに無い価値を大きく生み出している。イノベーションを語る際に「新しい価値の創造」はよく指摘されるが、RTFKTこそ、その事例に当たるだろう。新しい価値を生み出すために“オールドワールド”の無駄を省き、コミュニティの熱狂を高めつつ、まっすぐと未来に進んでいる。

取材終了後に「コロナが収束したら日本にまた行きたいと思っている。東京・三鷹のジブリ美術館はインスピレーションの塊だった」と教えてくれた。ジブリなどのアニメやゲームからRTFKTへ、RTFKTから未来へ。クリエイターのインスピレーションの連鎖が新たな産業を産み出し我々を“ニューワールド”へ導いてくれている。

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謝辞:“ニューワールド”を切り開くRTFKTと繋げてくれたロサンゼルス起業家三木アリッサ氏と、RTFKTの最初の投資家であり当原稿の最終チェックをRTFKTチームと行ってくださったGFR Fund / Managing Partner筒井鉄平氏にこの場を借りてお礼を申し上げたい。

文=西村真里子

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