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アマゾンは、ハリウッドの名門スタジオのMGMを90億ドル(約9800億円)で買収するための準備を進めている模様だ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が5月24日に報じた。今回の買収は、アマゾンがこれまでこれまで行ってきた巨額の買収の中でも最新の事例といえる。

同社のこれまでの最大の買収は、2017年に137億ドルを支払ったホールフーズの買収だった。また、その他の10億ドル以上の買収案件としては、靴のEコマース大手の「ザッポス」(2009年に12億ドルで買収)や、自動運転の配車サービスを開発中の「Zoox」(2020年に12億ドルで買収)などが挙げられる。

その他の高額な買収案件としては、スマートドアベルメーカーのRing(2018年に8億3900万ドル)、オンライン薬局のPillPack(2018年に7億5300万ドル)、ゲームのストリーミングのTwitch(2014年に9億7000万ドル)、ロボティクス企業のKiva Systems(2012年に7億7500万ドル)、Diapers.comなどのEコマースサイトの親会社のQuidsi(2010年に5億4500万ドル)などが挙げられる。

さらにアマゾンは、今では営業利益の大半を占めるようになったAWS関連にも多額の投資を行い、10社以上を買収した。ここに含まれるのは、2018年に5億ドルで買収したモバイル動画サービスのElemental Technologiesや、2017年に2000万ドルで買収したサイバーセキュリティ企業のharvest.aiなどだ。

また、映画関連ではMGM以外にも、映画データベースのIMDB(1998年に他の2社を含む5500万ドルの買収の一環として購入)や、DVDレンタルサービスのLovefilm(2011年に約3億ドルで買収)、映画の興行成績を集計するサイトBox Office Mojo(2008年に非公開の金額で買収)などを買収してきた。

一方、出版関連では、オーディオブック販売のAudible(2008年に3億ドルで買収)や、ソーシャル読書サービスのGoodreads(2013年に非公開金額で買収)、書籍出版のAvalon Books(2012年に非公開金額で買収)、中古書籍販売のAbeBooks(2008年に非公開金額で買収)などを買収し、書籍分野での足場を強化している。

アマゾンによるMGMの買収は、早ければ数日中に最終決定される可能性があるが、WSJによると「最終的に合意に達する保証はない」という。しかし、この契約が成立すれば、MGMのライブラリーから何千もの映画やテレビ番組がアマゾンのストリーミングサービスに追加される。

MGMの100年にわたる歴史はサイレント時代にまでさかのぼり、アマゾンはジェームズ・ボンドやロッキーなどの名作映画から、人気ドラマの「侍女の物語」シリーズまで、膨大なタイトルにアクセス可能になるかもしれない。ただし、「オズの魔法使い」や「風と共に去りぬ」など、1948年以前に同スタジオで製作された名作は、WSJによると、すでにワーナー・ブラザースに売却されている。

編集=上田裕資

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