出典:米国特許商標庁
モルドバではディーゼルモデル「600d」の申請も
モルドバ共和国の知財財産庁(AGEPI)では、LX600に加え、LX500dの特許も出願されている。このことは、ランドクルーザ300系に採用されるとみられるディーゼルエンジンの採用を示唆している可能性が高い。
出典:モルドバ知財財産庁
2006年にも同様の申請がされていた
出典:米国特許商標庁
ちなみに2006年にも同様の申請がされている。こちらはすでに期限が切れているようだ。
この1年後となる2007年に、LXとトヨタ ランドクルーザーがフルモデルチェンジし、LX570とランドクルーザー200系が登場した。つまり、冒頭で触れた特許発表の1年後である2021年に、同様のモデルチェンジがされる可能性も考えられる。
LF-1&謎のコンセプトカーが関係?
LF-1 リミットレス コンセプト(2018年)
レクサス新型LX600のデザインは、2018年にデトロイトモーターショーで発表されたコンセプトカー「LF-1 リミットレス」に近いものになるのではないかと予想される。
LF-1 リミットレス コンセプトのリア部分
LF-1 リミットレスは、LEXUSの次世代デザインの可能性を示すフラッグシップ・クロスオーバーコンセプトだ。パワートレインにはガソリンとハイブリッドに加え、プラグインハイブリッドやEV、燃料電池などを想定しているとのこと。また、自動運転技術も搭載している。
2021年に発表されたコンセプトカーに注目
2021年2月に突如公開されたコンセプトカーのティザー画像
2021年2月1日には、2020年の全世界販売実績を発表すると同時にこちらのティザー画像を発表している。
当時のプレスでは、「春ごろに、次世代LEXUSの幕開けとして、我々が目指す将来像を示したブランドビジョンをコンセプトカーとともに発表する」と伝えられており、「その第1弾モデルの年内発売を皮切りに、翌年以降も続々と新型車を導入する」とも述べられている。
【2021年3月31日追記】EVコンセプト「LF-Zエレクトリファイド」が発表
LF-Zエレクトリファイド
なお3月30日、レクサスはEVコンセプトカーの「LF-Zエレクトリファイド(LF-Z Electrified)」をオンラインで世界初公開した。
新型ランクル300系とパワートレインを共有か
V35A-FTSエンジン
新型LX600のパワートレインは、近々発表が予想されているランドクルーザー300系と共有すると見られている。
現在リークされている、ランドクルーザー300系の搭載エンジンは以下の3つだ。
・1GR-FE(4.0L V型6気筒自然吸気エンジン)
・F33A-FTV(3.3L V型6気筒ディーゼルターボエンジン)
・V35A-FTS(3.5L V型6気筒ツインターボガソリンエンジン)
V35A-FTSを搭載しているレクサス LS 500h
特に3つ目のV35A-FTSエンジンは、先日発表された新型LS500にも搭載されているため、LX600にも採用される可能性は高い。LSと同様のスペックであれば最大出力は400PS、最大トルクは600Nmになると予想される。
さらに2つ目の新開発ディーゼルエンジン「F33A-FTV」は、LX500dが発表された場合、搭載されることはほぼ確実と思われる。
従来の流れを汲めば6.0LのV8エンジンだが──
5.7L V型8気筒エンジン「3UR-FE」
現行のLX570が搭載しているのは5.7LのV型8気筒エンジン「3UR-FE」で、車名の570もこの排気量に由来している。
この流れでいけば、LX600の場合、6.0LのV型8気筒エンジンが搭載されることになるが、環境規制が厳しくなり、EVへの移行が進む自動車業界の現状からは考えにくいともいえる。LSと同じように低排気量のエンジンに切り替わり、ハイブリッドシステムが採用される可能性もある。
これらを踏まえ、やはり先程紹介した3.5L V型6気筒ツインターボ「V35A-FTS」が有力だと予想される。
現行のレクサス LX570(2017年)
ともあれ今春、なんらかのビッグなニュースが舞い込んでくることを、ランクルやLXファンは期待していい。
(本記事はMOBYからの転載である。)