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2021.04.15

フォーブス「世界最強の投資家リスト」、日本人が72位に選出

1位を獲得したアルフレッド・リン(Photo by Steve Jennings/Getty Images for TechCrunch)

フォーブスは4月13日、世界で最も高い実績を誇るベンチャー投資家のランキング「ミダスリスト(The Midas list)」の2021年版を発表した。

ミダスとはギリシャ神話に登場する王の名で、触れるもの全てを黄金に変える能力(ミダスタッチ)を持っていたことで知られている。本ランキングの選考はフォーブスとトゥルー・ブリッジ・パートナーズが共同で行い、世界最高の投資実績をあげた100人を毎年選んでいる。

今年で20回目を迎えた本リストの選考を担当した、フォーブスのシニアエディターのアレックス・コンラッドは、「世界的なパンデミックにもかかわらず、ベンチャーキャピタル業界は驚異的な成長を遂げ、昨年のディールの総額は3285億ドルに達した」と述べた。

今年のリストには、エアビーアンドビーやコインベース、ストライプなどの傑出した企業に早期から出資した投資家たちが含まれている。

本年度の注目ポイントの一つは、2019年の記録に並ぶ12名の女性投資家が選ばれたことで、そのうちマー・ハーシェンソン(29位)やジン・ホン(39位)、ルチアナ・リシャンドル(99位)らは今年初めてミダスリストに選ばれた。さらに、南米から初めてリスト入りを果たした投資家が3人居る。

エアビーアンドビーへの初期投資をリードしたセコイア・キャピタルのアルフレッド・リンは今年初めて、本リストの1位を獲得した。一方で、昨年まで3年連続で1位だったセコイア・チャイナの創業者のニール・シェンは、2位に後退した。3位にはGGVキャピタルのハンス・タンが入った。

日本からは、ヤフージャパンの創業に関わり、暗号資産取引所のコインベースやビッグデータ企業パランティアに出資したSOZOベンチャーズの中村幸一郎が、今年初めて72位にランクインした。

フォーブスは、本リストの選考にあたり、過去5年間に2億ドル以上のエグジット(IPOやM&Aなど)を果たした企業および、4億ドル以上の企業価値で資金調達を実施した企業への出資に関わった投資家を対象としている。

100人の全リストはフォーブスの英語版サイト「www.forbes.com/midas」で確認できる

編集=上田裕資

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