今回の調達はBison Capitalが主導し、米州住友商事や31カ国で378店舗のイケアの家具店を運営するIngkaグループの投資部門も参加した。
コロラド州デンバー本拠のFluid Truckはトラックやバン、SUVのレンタルサービスを提供している。同社は電動式のFord E-450クラス4トラックと、Lightning Electric HINO 268クラス6トラックなどを保有しており、昨年末に600台のライトニング・エレクトリック車を追加購入していた。
Fluid TruckのCEOのジェームズ・エバーハルトは、同社のビジネスが中小企業の事業に、フレキシビリティとコスト削減をもたらすもので、ここ2年間で売上は100倍以上に成長したと述べている。
Bison Capitalのパートナーで、Fluid Truckの取締役を務めるAndreas Hildebrandは、「Fluid Truckの使いやすいアプリは、ビジネスオーナーが柔軟かつ手頃な価格で自社のフリートを構築することを可能にする」と声明で述べた。
Fluid Truckが新規で600台の車両を追加したことは、イケアの店舗を運営するIngkaにとってもプラスと言える。Ingkaのマネージング・ディレクターのKrister Mattssonは声明で、「当社はFluid Truckと共に、ゼロエミッションのデリバリーを追求していく」と述べた。
エバーハルトは、パンデミックによって彼の企業が提供するフリート管理サービスの重要性が増したことを認めている。「このトレンドはパンデミックの前から存在したが、ここ1年で伝統的な小売業のビジネスの変化はさらに加速した」と彼は述べた。
Fluid Truckは現在、カリフォルニア州やコロラド州、フロリダ州、ジョージア州、テキサス州、ワシントン州で事業を展開しており、昨年は9つの新しい市場に進出し、売上は600%増加したという。エバーハルトによると、同社は米国での事業をさらに拡大する計画で、海外進出も視野に入れている。