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2021.03.05 06:00

米Eコマースのフルフィルメント企業「Deliverr」が182億円を調達

shutterstock

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ここ1年のEコマースの売上高は、パンデミックの影響で44%という前代未聞の伸び率を記録した。アマゾンやウォルマートのような巨大企業は、その規模の大きさと当日配送で市場を支配してきたが、ロジスティクスとフルフィルメントに特化したスタートアップの「Deliverr」もシェアを急増させている。
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「この市場には巨大な波が押し寄せている」と、現在26歳の同社の共同創業者のマイケル・クラカリスは言う。彼は2019年のフォーブスの「30アンダー30」の小売及びEコマース部門に選出されていた。

Deliverrは3月3日、1億7000万ドル(約182億円)のシリーズDラウンドの実施を発表し、累計の調達額は2億4000万ドルに達した。今回のラウンドはCoatueが主導し、米国で最大規模のモール運営会社のブルックフィールドの投資部門やActivant Capital、8VC、GLPらも参加した。

クラカリスは、Eコマースのフルフィルメントの複雑なプロセスを簡素化するために、2017年にハリッシュ・アボット共にDeliverrを設立した。Deliverrは、企業顧客やTikTokのインフルエンサーたちが送り出す人気のアイテムを全米17州の52の倉庫で保管し、消費者にダイレクトに出荷している。
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Deliverrと提携しているEコマース企業の利用者の大半は、注文から48時間以内にアイテムを受け取れる。ニューヨークやロサンゼルスなどの大都市では、24時間以内の受け取りも可能になっている。

Amazonやイーベイの利用者は、急ぎの配送に対して追加料金を支払っているが、Deliverrは無料でそれを消費者に提供し、彼らと提携する企業から手数料を徴収している。Deliverrの150人のチームは、5000社以上の企業顧客を抱えているが、そのうち約3000社は昨年、新たに獲得した顧客たちだ。クラカリスによると、売上は過去1年間で600%増加したという。

売上の大半は、企業顧客向けのフルフィルメントによるものだが、Deliverrはアマゾンやウォルマートが運営するマーケットプレイスを利用する一般消費者や中小企業向けのサービスも提供中だ。
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編集=上田裕資

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