ビジネス

2021.03.03 08:30

危機こそ好機。視点のもちかたで「創造性」は育てられる


クラブハウス


GettyImages

日本でもブレイクした、招待制のオーディオ型SNS「Clubhouse(クラブハウス)」。電話で話すような感覚で、他のユーザーと話せるのがウリだ。チャットにイーロン・マスクやマーク・ザッカーバーグが飛び入り参加したこともあって、ユーザー数が急増。IDEO Tokyoの野々村健一共同代表は、「世の中全体で制限が続くなか、安全圏の境界線を探る作業が続いている。SNSもその一つで、Clubhouseはよりキュレーションされた人間関係を求める人々のニーズに合致したのではないか」と指摘する。

ミスター・ビースト・バーガー



チャンネル登録者数5280万人を誇る、YouTuberの「MrBeast(ミスター・ビースト)」が20年12月、ハンバーガーチェーンを“開業”した。バーチャル・レストラン企業「VDC」と組み、専用アプリを開発。セントラルキッチンで作られたハンバーガーを全米の300もの飲食店でテイクアウトできるようにした。「インフルエンサー・マーケティング×遊休店舗×簡易デリバリー」という、複数のビジネスモデルを掛け合わせることで、コロナ禍で経営に苦しむ飲食店ももうかる仕組みを作り上げている。


アイディオ◎1978年創業、米デザインコンサルティング企業。共同創業者にデビッド・ケリーやビル・モグリッジなど。人間中心主義のデザインをコンセプトに掲げ、顧客と一緒にプロダクトやサービスを開発する「デザイン思考」を提唱する。2011年に、東京に拠点を置くIDEO Tokyoを設立している。

野々村健一◎IDEO Tokyo マネジングディレクター/共同代表。前職では、トヨタ自動車にて海外営業や商品企画を担当。2010年IDEO入 社 後、IDEO Tokyoの立ち上げに従事。IDEO共同出資のベンチャーキャピタルファンドD4Vのファウンダーも務める。ハーバードビジネススクール卒。

コーリー・シーガー◎IDEO Tokyoシニア・環境デザイナー。建築士として、物理的・仮想的空間に雰囲気と感情を組み込んだデザインを手がける。マイケル・マルツァン建築事務所、石上純也建築設計事務所、HomeMakeLabsを経て、現職。ハーバード大学大学院にて建築修士号取得。

文=井関庸介 / フォーブス ジャパン編集部

この記事は 「Forbes JAPAN No.080 2021年4月号(2021/2/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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