テイラー・スウィフト、「買収で奪われた過去曲」を再録音で発売

Dave J Hogan / by Getty Images

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テイラー・スウィフトは2月11日、2008年のヒット曲「ラブ・ストーリー」の再録音バージョンを12日にリリースすると発表した。彼女は、この楽曲が収録されていたセカンドアルバム「フィアレス」の再録音バージョンの発売も予定している。
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スウィフトは11日、ABCの朝の番組「グッドモーニングアメリカ」で、グラミー賞受賞アルバムの「フィアレス」の再レコーディングを終えたことを明かし、そこには未発表曲6曲が含まれると述べた。

彼女はアルバムのリリース日を明らかにしなかったが、「ラブ・ストーリー」のフルバージョンは12日深夜にリリースされる予定だという。スウィフトは、SNS上でアルバムのリリース日が4月9日になる可能性を示唆している。

スウィフトが、過去の楽曲を再録音するのは、買収によって奪われた自らの作品の権利を取り戻すためだ。
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ジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデ、カニエ・ウェストらのマネージャーを務める音楽マネージャー、スクーター・ブラウンは彼のファンド「イサカ・ホールディングス」を通じ、2019年6月にスウィフトの過去アルバムの原盤権を取得した。イサカ・ホールディングスは、スウィフトが2018年まで所属したビッグマシン・レコードを、3億ドルで買収した。

スウィフトはこの買収に激しく反対し、「最悪のシナリオ」と表現していた。彼女はブラウンの行為がいじめであり、彼女の「音楽的遺産を解体しようとしている」と非難していた。

その後、楽曲の権利は彼女が知らない間に、さらに別の投資会社に売却され、スウィフトは、これらの曲を再レコーディングすることを決定した。彼女は「フィアレス」の再レコーディングと並行して、昨年は2枚のアルバムをサプライズでリリースしており、信じられないほど活発な2020年を過ごしてきた。

ツイッターの声明で彼女はこう述べている。「最初の6枚のアルバムをリメイクする理由についてはたくさん話してきたけど、このやり方を選んだことが、私がどこから来たのかを明らかにしてくれることを期待している。アーティストは多くの理由から自分自身の作品を所有するべきだけど、最も明白な理由の一つは、アーティストはその作品の本質を本当に知っている、唯一の存在だということだ」

フォーブスはスウィフトの保有資産を3億6500万ドル(約383億円)と推定している。彼女はフォーブスの2020年の「米国で自力で成功した女性ランキング(America’s Self-Made Women)」の62位に選ばれていた。

スウィフトが新たに録音した「ラブ・ストーリー」の一部は昨年12月、俳優のライアン・レイノルズが脚本を手がけたマッチングアプリMatchのCM動画で使用され、話題となっていた。

編集=上田裕資

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