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2021.02.05 06:00

コロナ再拡大の中国、KFC運営元が「重大な逆風」を警告

Photo credit should read Costfoto/Barcroft Media via Getty Images

KFCやピザハット、タコベルなどのレストランブランドを展開する米ヤム・ブランズ(Yum! Brands)の中国部門であるヤム・チャイナは、中国における新型コロナウイルスの感染が再拡大していることを受け、今年第1四半期の同社の事業が「重大な逆風」に直面すると警告した。

ヤム・チャイナは2月3日に公開した声明で、「交通機関や観光地はより大きな影響を受ける可能性が高い」と述べた。

「1月下旬に始まった春節の旅行シーズンの最初の数日間の旅行者数は、前年同期比で70%以上減少した。人々の移動が減少し、集まりの規模が縮小され、社会活動が減少したことが売上に影響を与えることになる」と同社は続けた。

ヤム・チャイナはさらに、「当社のチームはこの流動的な状況を注意深く監視し、マーケティングプログラムとオペレーションを調整していく」と述べている。

同社の第1四半期の業績についての見通しは、第4四半期が増収・増益だったこととは対照的だ。ヤム・チャイナの昨年12月までの3ヶ月間の売上は前年同期比11%増の23億ドル(約2400億円)で、純利益は68%増の1億5100万ドルだった。

中国の消費者の好みに合わせ、現地のKFCではお粥のメニューなどを提供するヤム・チャイナは、第4四半期に505店舗を新規出店した。2020年全体では1165店舗を出店し、1500以上の都市の合計店舗数は1万506店舗となっている。

直近の市場環境は流動的ではあるものの、ヤム・チャイナは6億ドル規模の投資を行い、2021年に1000店舗の新規出店を計画し、KコーヒーやCoffii&Joy、LavaZzaなどの新興コーヒーブランドのプロモーションにも注力する予定という。さらにデジタルサービスにも力を入れ、現在進出していない700都市での成長を目指している。

編集=上田裕資

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