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(c) AutoX

中国の自動運転のスタートアップ「AutoX」が1月27日、深センで完全無人運転のロボットタクシーのパイロットプログラムを始動したと発表した。アリババが出資する同社は2020年12月から無人運転車両のテストを実施中だ。

AutoXのロボットタクシーのプログラムは、米国のウェイモのロボットタクシーと同様に、限定的なパイロット版として始動する。一般人の乗車を受け付けるが、希望者はオンラインで事前登録を行う必要がある。

もう一つのウェイモとの共通点は、AutoXがロボットタクシーサービスに用いる車両がクライスラー・パシフィカ・ミニバンをベースとしている点だ。AutoXは東風汽車(Dongfeng Motors)や上海汽車(Shanghai Auto)、奇瑞汽車(Chery Automobile)、BYDなどの多くの中国メーカーと提携しているが、米国製の車をベース車両に選んでいる。

AutoXは以前から、ロボタクシー事業を自社で行うのではなく、パートナー企業に自動運転ソリューションを提供することを目指すと述べてきた。今回の深センにおけるプログラムは、AutoXが運営しているが、以前に上海で行ったプログラム(これは人間のセーフティドライバーが同乗するものだった)は、アリババ傘下の地図情報企業「高徳地図(Amap)」が運営していた。

AutoXのパイロットプログラムは、多くの点でウェイモのアリゾナ州でのロボットタクシーサービスと類似しているが、進化のスピードはAutoXのほうがはるかに早い。ウェイモは約10年をかけてようやく、運転手が同乗しないロボットタクシーを一般向けに公開したが、AutoXは2016年に設立されたばかりの企業で、完全自動運転のテストを開始したのは、今から数カ月前のことだった。

AutoXは、中国で100台以上のロボットタクシーを稼働させていると述べており、そのうち30台がドライバーレス(運転手が同乗しない車両)という。ドライバーレス車両のほとんどは深センで稼働中だが、5台は「世界の他の都市」でテスト中という。

27日の発表に合わせ、AutoXは10分間のビデオを公開した。その内容は、離陸前の航空機内で乗客が見る緊急時対応の動画と似ている。AutoXの乗客は一人で車に乗ることになるが、このビデオはその準備のために用意されたものと思われる。

編集=上田裕資

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