リアルの飲み会だったら、お店の時間制限や閉店時間というのもあった。また、途中で抜けるには、終電の時間だから……という言い訳もできた。しかし、オンラインでは、時間や場所に制約がないぶん、退出するにはひどく気を使うものだ。
スマートに去りたいときはジェスチャーで
オンラインの特徴としては、話す人間は原則1人だ。他のメンバーは聞く側になる。なので、退出する際、声を挙げて挨拶をすると、否が応でも目立ってしまう。
これを避けるには、身振り手振りのジェスチャーを使う方法がある。例えば、両掌を合わせ、それを枕に見立てて首を傾げれば、「眠くなったので、退出します」という意思をライトに表現することができる。あとは、手を振って退出すればよい。親しい仲間だったら、これで礼を失することはないだろう。
ジェスチャーでは曖昧にしか意味は伝わらないかもしれないが、こうした非言語コミュニケーションは、微妙な感情を伝えるのには、言葉以上に雄弁だ。参加しているメンバーの楽しむムードも壊したくないというあなたの気遣いも、相手に伝わることになるだろう。
2段階に分けて退出の挨拶を
退出の挨拶を声にして発すると、どんなに丁寧な言葉遣いであっても、直前の話を、一瞬、分断してしまう。もちろん挨拶のタイミングを計るのも大事だが、メンバーの誰が話しているときにうまく割り込めそうか、考えるのも手だ。
例えば、自分と親密な関係の人が話しているときなら、退出の挨拶も言い出しやすいはずだし、場を荒立てることも少ないはずだ。
とはいっても、現実にそのようなことが難しければ、唐突さを緩和させるために、次のように退出の挨拶を2段階に分けてすれば、スムーズに事が進む。