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先の見えない社会の中でも動じずに物事を判断するためには「自分の軸」を持つことが必須になってくる。今、すべての学問の根源、理系・文系を超えた思考領域である「哲学」が改めて注目されているのは、そのためもあるだろう。筆者も拙著『直線は最短か?~当たり前を疑い創造的に答えを見つける実践弁証法入門~』(ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス刊)の中で、ヘーゲルの弁証法をどのように実践に生かすかを紹介した。

では、日本のビジネスマンがこのような思考を身につけるにはどうしたらいいのか?

前回はフランスの試験事情を紹介し、フランス人が若い頃から哲学を通じて自分だけの考え方を重視していることをお伝えした。今回も引き続き、Nagata Global Partners代表パートナーで、INALCO(フランス国立東洋言語文化大学)非常勤講師である永田公彦氏を迎え、日本人が哲学的思考を身につけ、実践するためにできることについて語り合った。

カオスの中で「自分の軸を持つこと」


永田:今、世の中の正解がますますなくなってきていますね。

阪原:わからないことだらけですね。

永田:価値観も多様になりました。もしかすると、前から価値観は多様だったのかもしれませんが、インターネットがあるから、いろいろな考え方がすぐに目に飛び込んでくるからそう見えるのかもしれません。「多様」というのは、響きは良いのですが、カオスともいえるわけで、ネガティブに捉える人もいる。いろいろな考え方があって何が正解かわからない。逆に言えば、すべてがフェイクに見えてしまうこともあります。

阪原:信頼できる情報がないということですね。


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永田:ここでも悪い意味でなんでもありになってきています。アメリカでもさまざまな陰謀論が信じられていますね。

阪原:カオスになればなるほど、必要なのは「自分の軸」ということですね。カオスの中で溺れるのか、自分の軸を持ってうまく整理しながら、自分の考え方を掘って進めていけるのか。仕事でも人生でも、結果が大きく変わってくるはずです。

文=阪原淳

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