ビジネス

2020.12.17 12:15

コロナ時代の忘年会 ペイパルなどのユニークな取り組み

Getty Images


米国とカナダにオフィスを持つヘルスマーケティング企業のクリック・ヘルスもまた、ペイパルと似たイベントを企画。ゲーム開発プラットフォームのユニティを利用して3Dバーチャルイベント空間を立ち上げ、従業員1300人が参加する。同社の過去のパーティーのゲストにはミシェル・オバマ、シェリル・クロウ、ベアネイキッド・レディースら有名人が名を連ねており、今回も大物ゲストが用意されているという。
advertisement

建設機械・電気サービスを提供するカナダ企業モダン・ナイアガラのクリス・ヒル最高執行責任者(COO)によると、同社は「伝説的な」パーティーを開くことで知られていた。かつては国内5都市のオフィスがそれぞれ地元ホテルで食事付きのパーティーを開催し、参加者は会社の経費で1泊できた。トロントでのパーティーは参加者が1300人を超えることも多かった。

ヒルは「もしも(今年)何もしなければ、われわれの企業文化に大きな穴が開いてしまう」と語る。同社は先の状況を見越して、従業員に地元レストランの宅配ディナーに使える100ドル分の電子ギフトカードを贈った。ディナー後はカナダの人気バンド、ブルー・ロデオのバーチャルコンサートを一緒に楽しみ、コンサート後にはバンドメンバーへの質問タイムも設けられる。

「当社が成功を続けられるのは、そのユニークな文化のおかげだ」とヒルは言う。「その文化を損なうような事が世界で起きている時こそ、われわれは経営陣として、人々が自分よりも大きな何かとつながっていると感じられるようにできる変則的な形で乗り切る方法を考えなければならなかった」

編集=遠藤宗生

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事


advertisement