新年を迎える前に全てを終わらせることが必要だと考えストレスを抱えている場合、次の3つのことを思い出そう。
1. 自分が従っているのは恣意的なスケジュールであること
カレンダーは日々を管理するシステムで、暦年がシステムとして受け入れられている。しかし、全ての行動がそれに従わなければならないわけではない。12月中に作業が終わらなかったからといって、新年に完了・終了させる機会が失われるわけではない。これは「使わなければだめになる」ものではないのだ。
企業や政府により課された外部の締め切りは守らなければならないとしても、多くの締め切りは柔軟なものだ。1月が来る前に家中を掃除しなければならないわけではないし、電子メールの受信ボックスを新年の前に整理しておく必要もない。
こうした目標があると助かるが、作業を全て終わらせなければならないと感じるストレスは、こうした目標を達成することが非現実的だと分かっている場合は特に弊害をもたらしかねない。
ストレスを引き起こしている作業があれば、それは逃すことができず交渉の余地のない締め切りで、遅れると悪影響が生じるものなのか、それとも後回しにできる作業に自分で内部的な締め切りを設定しているものなのかを特定しよう。
2. 年末の本当の喜びを味わえない
やることリストに載っている全てのことを終えることに考えを集中させれば、どんなことも楽しみづらく感じるかもしれない。不可能、あるいは不要だとひそかに思っていることを終えようとストレスを抱えることと、目の前の年末の時間を楽しむことは、どちらがよいだろう? 自分がどう感じるかは自分で決められる。あなたには、人生を楽しむ力があるのだ。
3. 質を犠牲にしてしまいかねない
不合理な締め切りを課すことで、仕事の質に悪影響が出る可能性がある。それが、特定の締め切りがない上司向けの報告書をまとめることであれ、屋根裏部屋を掃除することであれ同じだ。作業をするときにはきちんとやりたいはずだ。何かを達成し、自分の仕事に誇りを持っていると感じたいだろう。その作業をきちんとこなして達成感を感じる方が、やみくもに終えて不安を感じるよりもよい。
あなたは自分の人生や感情を制御できる。1年の定義に振り回されず、年末の時間を楽しみ、質の高い仕事をすることに注力しよう。非現実的で外的なプレッシャーをあおるような期待値を作らず、自分から不要なストレスを生まないこと。