「今年(2020年)の色」アンケートで選ばれたのは、コロナ禍による不安な気持ちを象徴するグレー
昨年に続き、本年もWEBで一般の方に「2020年のムードを象徴する色」1色を投票いただき、その結果から「2020年の色」を決定いたしました。
選ばれた色は、「グレー」です。全体の26.9%を占め、2位以下を大きく引き離し圧倒的でした。その理由としては、コロナ禍における不安な気持ちを表現したものが大多数でした。「先行きが見えない不安な気持ち」「自粛が続き閉塞感があった」「曖昧で曇り空のようにすっきりしない感じ」「状況が目まぐるしく変わり混沌としていた」といった言葉が挙げられました。多くの人が共感できるのではないでしょうか。また、「グレーというか、色がない感じだった」といった声もありました。
ちなみに2位はベージュで、9.4%。その理由には、ベージュが肌の色に近いため、人の温もり、人とのつながりの大事さなどのイメージを重ねたコメントが多くありました。また家で過ごす時間が増え、「地味な生活だった」としながらも落ち着いた時間のイメージを抱いた人もありました。
3位は緑で8.7%。不安な日々の中、気分転換のためアウトドアで過ごすことが増えたり、ガーデニングを始めたりする人が増え、植物などの緑に癒やされたという意見が多く見られました。また、人気の漫画・アニメの「鬼滅の刃」の主人公の緑の着物の色を挙げている人もいました。
いずれにせよ、選んだ色が違っていてもコロナ禍の影響をうけたコメントがほとんどという結果になっています。
[2020年の色選定について]
WEBを使って一般の方に投票いただき、数の多かった色を2020年の色として選定しました。投票は、予め選んだ15色の中から「今年のムードを象徴すると思う色」1色を選び、その理由もあわせて回答いただきました。
2020年の色投票用の15色の候補色
●一般社団法人 日本流行色協会(JAFCA)とは/1953年創立以来、産業界に向けたカラートレンド予測情報の発信やコンサルテイングなど、カラーに関する様々な活動を行っている団体です。
https://www.jafca.org/
●「今年の色、来年の色」とは/流行する色は、「その時代の生活者の“気分”=時代のムード」を敏感に反映しています。そうした色と気分の関係を広く知っていただき、色への関心を高めることを目的とし、毎年1回年末に、その年とその翌年のムードを象徴する色を発表しています。2015年からはじまり、今回で6回目になります。